Led Zeppelin - Reunion Live at O2 Arena 2007

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O2 Arena Dec 10, 2007

Intro
Good Times Bad Times
Ramble On
Black Dog
In My Time Of Dying
For Your Life
Trampled Under Foot
Nobody's Fault But Mine
No Quarter
Since I've Been Loving You
Dazed And Confused
Stairway To Heaven
The Song Remains The Same
Misty Mountain Hop
Kashmir
-Encore-
Whole Lotta Love
-Encore-
Rock And Roll

 見た?聴いた?ツェッペリンの再結成ライブ。もうさぁ、YouTubeっつうのは凄い文明の利器だなぁとつくづく思った。ついさっきやったライブの映像がそのまま見れちゃうんだから恐ろしい世界だよなぁ。そしてその文明に感謝。おかげで涙流しながら再結成ツェッペリンを堪能していました。

 これが当日のセットリストでしたとさ。おいおいおい、YouTubeの映像でもビビったけど、初っ端オープニングのナレーションの後に「Good Times Bad Times」かい?もう衝撃的なオープニングだよ、これは。過去現役時代でも単体でこの曲ライブでやったことないんじゃないか?メドレーとかイントロだけってのはあるけどさ。なので凄く驚いた。しかも全編に渡って一音くらいキー下げてるから妙に重い迫力があってそれもまた良し。しかし、もう脳内に完璧に音が刷り込まれているのでどうやってペイジが弾くのかとかジェイソン君のドラミングの細かい違いとか色々わかってしまってそれはそれでなかなか楽しめた。いやぁ、よく弾いてますよジミー氏は。あれで63歳だからねぇ。んでさ、その格好もまた妙にかっこよくって…。単なる白髪爺さんになったのかなぁと思ったら白髪でもしっかり髪長いからかっこよくって、それに最初は真っ黒なサングラスしてるから凄く神々しく見えてしまうよ。しかもペープラん時よりも全然スリムになってるから、ギターを持っている姿もかっこよいし、そもそもギターをまた低く構えてくれているので更にかっこよく見えてしまう…。こうなってくると何をやっても許されるんだよ。

 ジョンジーは相変わらずっていう感じが強いけどプラントはさすがに声でないなぁってのはしょうがない。でもその中で凄く頑張って歌っていたので違和感もないし、中音から高音のあたりの艶もまだまだあったしね。ルックスは王子様から王様になったって言ったところかな、さすがに英国人だからどこかアーサ王みたいなイメージだったなぁ。ジェイソン君ももう40歳ってことでボンゾの年を越えているから子供っていうんじゃないし…。しかしこのジェイソン君のドラミング、もう少し重さと音の大きさがあればなぁ、と。「For Your Life」なんてのも初めてライブで出てきた曲なんだけど、やっぱリズムがちと違うし、まぁ、それ以上のは無理ってもんかもしれないけど、ボンゾだったらこう叩くかなぁってのが想像できてしまうだけに比較してしまう。

 そしてどの曲も基本的に昔のようにライブ用のアレンジではなくってスタジオバージョンを踏襲しているのには驚いた。そんなツェッペリン初めてだし、しかも「天国への階段」のギターソロまで短くしているなんてのはあり得ない…。まぁ、そんなに聴かせるほどのエナジーもそれほどないからなのかな。逆に思ったのはジミー・ペイジも自分のギターソロを久々にコピーしたに違いない、と(笑)。まぁ、自分の手癖だからある程度わかるだろうけどレコーディングの時に弾いたきりのギターソロをああまで見事に弾くってのも大変だろうなぁと。そんな余計なことばかり気にして見てたけど、やっぱり涙出ましたよ。是非オフィシャル盤のリリースを映像と共に期待したいけど、ハウリングとかも結構多かったからリリースも難しいかなぁと。まぁ、それでも音も映像も流れてくるだろうと期待してるけどね。

 いやぁ〜「Ramble On」もかなりライブバージョンは珍しくてほとんど演奏されてないからこうして聴くのも新鮮。ペープラでは結構やってたからその流れだろうけどね。スタジオバージョンに忠実とは云え、やっぱり良いなぁ。あぁ、こうして書いているとキリがなくなるくらい全曲について色々と書きたくなる…。そしてジミー・ペイジが今回使用したギターは多分いつも通りの愛器、59年製レスポールとダブルネックSGでしょ、それとカバデール・ペイジで初披露されたゴールドトップの変則チューニング付きレスポール、多分これはダンエレクトラの代わりに使われているだろうし、「胸いっぱいの愛を」なんてのにも使われている。ああ、これも中間部分がしっかりとスタジオバージョンになってて妙〜なあの空間も実現しているんだよね。テルミンも登場するし。そういえば「N Quater」の終盤部のテルミンもしっかりと鳴っていて感動もの。あ、赤のストリングベンダー付きレスポールも使ってたみたいで、アンプにはしっかりと「Zoso」マークもあるし。最後にはホロウボディのグレッチかギブソンも登場している…。「For Your Life」はストラトじゃなくてレスポールのアーム付きだったみたい。あと何のギター使ってたのかなぁ。一音下げのとノーマルチューニングのギターがあったとしたら58年製のレスポールも登場してるかもな。ジョンジーはさすがにメロトロンは使ってないだろうけど…、どうなんだろ?音だけ聴いてもわかんないから何とも言えないけど、ちょっと興味アリ♪

Led Zeppelin - Led Zeppelin I

レッド・ツェッペリン  遂に本ブログに登場してしまった大物中の大物です。本人にしてみるとビートルズやストーンズよりもどんなバンドよりも敬愛する史上最高のロックバンド、レッド・ツェッペリンです。自分の音楽のルーツは全てここにアリですから(笑)。その原点も原点のファーストアルバムから素直に進めますので、まあ、いつかは最後のアルバムまで行くでしょう。あ、途中そんなこと忘れて突如として再登場する可能性は十分ありますので、覚えなくて良いんですけどね。

 1969年初頭にリリースされたファーストアルバムは36時間で録音されたらしいんだけど、その分熱気が籠もった、そしてロックとはこうあるべきだ、的なアプローチも織り込まれている完璧な作品で、それでいてしっかりと多岐に渡る音楽性の幅の広さを見せているというジミー・ペイジのセンスをたっぷりと感じさせる代物に仕上がってます。

 冒頭の「Good Times Bad Times」…、ギタリスト諸氏、このリフでのノリを体現できるか?ベーシスト諸氏、同じくノリ及び流れるようなベースラインをモノにできるか?ドラマー諸氏、片足ワンペダルでこのベードラを難なく、そして常に一定のバランスで叩けるか?ボーカリスト諸氏…論外。…みたいな感じなのでやっぱいつ聴いてもバイブルです。「I'm Gonna Leave You」では一転して美しい生アコギの音色が世界を包み、アナログの美しいリバーブが空間を満たしながらプラントの情緒ある歌声で始まるが、中盤からは獣のような叫び声と嵐のようなバンドサウンドが奏でられ、それの繰り返しが幾度か繰り返された後、静かなアルペジオで終焉を迎える静と動が見事に表現されたアレンジ。原曲からのパクリだろうがカバーだろうがこの凄さの前では語る必要なし。そしてまたリバーブたっぷりに地の底から鳴っているかのようなマイルドなフロントピックアップでしか出せないチョーキングの音が空間を包み、超どブルースが始まる。曲中はギターと歌がユニゾンしていて、途中では古くはコール&レスポンスと呼ばれた、まさしくツェッペリンくらいでしか大きく取り上げられることはない、プラントとペイジの掛け合いはどんなフロントチームにも出せない空間を醸し出している。その重く熱い演奏はプラントのハープで終わりを告げるが、いつの間にかベースによる半音下り進行の怪しげなリフが刻まれる…、この曲こそがレッド・ツェッペリンというバンドの全てを表現しているが、ライブでは最長45分を超える時もあったクリームにはできなかった楽曲としての完成度の高いアドリブソング。DVD「スーパーショウ」やツェッペリンの「DVD」 で見られるスーパーショウでのライブ演奏はデビュー直後だけに凄い演奏を目の当たりにすることができるので絶対に見ておいて損はしないね。

 B面に行くと(B面って言い方、古いな…)、「Your Time Is Gonna Come」の不思議な音色から始まり、Zepの音楽性の広さを感じるのはこういう曲だね。立て続けに始める「Black Mountain Side」はジミー・ペイジのダンエレクトラギターによるインストソングだけど既にDADGADチューニングで弾かれているところがギタリストとしての才能の片鱗が見え隠れするところ。もちろんフレーズの意外さや巧さも当然のこと。よくバート・ヤンシュの作品のパクリと言われるが、全くその通り(笑)。でも当然ながら圧倒的にペイジのバージョンの方がロックなワケ。それでいいんだもん(笑)。で、不思議なエンディングが終わると「Communication Breakdown」のあのEリフが鳴る。まだテレキャスでのレコーディングだからレスポールのあのぶっとい音じゃないところがかわいいんだけど、それだってとんでもないギターソロの音してるよ。ペイジ18番の手癖だけで弾かれているんだけど、終盤に差し掛かったあたりからのオブリソロなんかも結構聴き所。そしてプラントのブルージィーな歌声からの「I Can't Quit You Baby」はペイジのギターとの絡みが実に面白い変拍子なブルース。リズムだけでは絶対にできないこの曲こそバンドの醍醐味でもある一曲で、ペイジのギターもボンゾのドラムもジョンジーのベースも全てが絡み合った素晴らしき作品。一発録音じゃなきゃできないでしょ。そして最後は軽快なリフで始まる「How Many More Times」。まぁ、パクリの境地でもあるんだけど、そんなことよりもこのレコーディング時点で既にノンクレジットだけど「Hunter」とのメドレー作になっているワケで、この辺の鍛え上げられなければ出来ない自然な流れは構成を考えてできるもんではなかろう。計算して、というものではなく即興で、バンドでしかできない空気感で出来上がっているこの雰囲気はもの凄いモノがある。特に合図があったりするものでもなく、そして一瞬にして元のリフに戻ってくる緊張感が凄いスリリングで、手に汗握って聴く代物。

 音楽的にはそんな感じなんだけど、実際よ〜〜く聴いていると音作りとかレコーディングの時のエコーや効果音、リバーブやマイクの位置なんかも含めて凄く凝ったアルバムなのね。ギターだけじゃなくって全てそんな感じでしっかりと作られているワケで、だからこそリマスタリングする価値があっただろうし、その迫力は現代のどのバンドにも出せないものになっている。それは多分元のバンドの音のデカさだったり音そのものだったりするんだろうけどね。

 あ〜、やっぱ書くと長くなりすぎました。ホントはもっともっと書きたいんだけど、読み物になってしまうと面白くなくなるのがブログだからねぇ。Zepはホント最高に凄いバンドです。全ての面で。聴いたことない人いたら、騙されたと思って騙されてみて下さい。好みでしょうけど(笑)。

Led Zeppelin - Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969

Led Zeppelin 1 [DELUXE EDITION 2CD]  嬉しいねぇ〜Led Zeppelinのデラックス・エディションシリーズのリリース♪オリジナルアルバムの音質改善盤ってのはそんなに興味ないけど新たなマテリアルの登場はもうどんどん出してくれって感じ。ライブ40枚組とかでも良いです、ホント。ところが今回の再発シリーズではライブマテリアルからアウトテイクス、未発表曲と現像している素材をきちんとジミー・ペイジが監修してリリースしてくるという快挙、このシリーズの最後にはきっととんでもないブツまでもがリリースされるに違いないと踏んでいるんだが、まずは初期三枚から存分に堪能していこう。一気に出さないである程度の枚数で出してくれるのも嬉しくてさ、じっくり聴き込めんで聴きこんで…飽きる頃に多分次のリリースが待ってるという算段だとありがたい。ただ,ジミー・ペイジも今はフラフラしてるからまだ次の仕事に着手してないのかもしれないけど…。

 さてさて、もちろん最初の「Led Zeppelin [DX Edition] Live In Paris 1969」からです♪ボーナスディスクは何だろ?なんて思ってたらそう来たか!とばかりの1969年10月10日のパリのライブ音源、コイツは2007年のZeppelin再結成時あたりでフランスのラジオ局が発掘してきたソースで比較的発見されてから新しい音源で、もちろん発掘された瞬間にアングラで出回って瞬く間に皆が所有する優良ライブ音源になったのだが、当初はラジオ放送ソースが出回ったので4箇所くらい…かな?で、フランスのDJが曲に被ってたり、妙なリバーブによる音のイコライジングなんかも施されていたバージョンで、どうにも…って感じだったけど、しばらくしたら放送前のオリジナルソースが発掘されてきて、生音源にもちろんDJなしの音源で重宝した。まぁ、そんな経緯で40年経過してもこんな突然の発掘に驚いたもんだが、そいつが今度はオフィシャルですか、と。個人的には4月のフィルモアとかやって欲しかったが、まぁ、文句は言うまい。10月のパリのライブってのはこの年4回目のUSツアーのウォームアップ的な位置付けにあって、セカンドアルバム「Led Zeppelin 2」もあちこちで録音しながらの最中でもあるワケです。この頃だともうほぼ完了していたみたいだけどね。んで、パリとこの後のロンドンのライブが知られているワケだが、10月の頭からオランダを回ってパリ、ロンドンと肩慣らし、特筆すべきはオープニングの「Good Times Bad Times〜Communication Breakdown」の流れだろうなぁ…、ここから始まってこの後のUSツアーでしか聴けないスタートでもあるんで貴重度は高いね。アングラモノでは冒頭部分の音がブレてたんだけどさすがに修復してあって文句なしの迫力で聴けますね。

 貴重度はともかくながら何と言ってもロバート・プラントの超獣的スクリーム!に悶絶。Led Zeppelinがなんでまたそんなに怪物的なバンドになったんだ?と思う人はコイツを聴けばわかる。別にこのスクリームが全てじゃないけど当時のリスナー達にとってこんなんが出て来たらそりゃアンタ、ぶっ飛ぶでしょ。しかも続く「I Can't Quit You, Baby」への流れとジミー・ペイジのギターソロの迫力とロバート・プラントの雄叫び…、このヘンでLed Zeppelinわからんな〜って人いたらもう聴かない方が賢明(笑)。いやいや、大音量でぶっ飛ぶくらいで聴いてみてほしいねぇ、このパワー。まだ二十歳頃の連中のがむしゃらにエネルギーを発散して突っ走るライブ、もう二度と誰も真似できない、そんなとんでもない熱気とパワー、ロックって何?みたいな疑問に一発で応えます、確実に。んで、ガラリと変わって「Heartbreaker」という何ともオリジナリティ溢れるリフとギターソロのアレンジに強烈なリズム隊が絡む、セカンド・アルバムから唯一の先行曲として頻繁にライブでプレイされた曲だけど、もう言うことなしに完成しているのは言わずもがな。「幻惑されて」は既にアルバムからはかけ離れた世界へと突入、圧倒的なライブパフォーマンスを堪能できるフロント二人のアグレッシブな姿勢、そしてリズム隊のスリリングな駆け引きと言うことなし、楽曲の長さは集中して聴いてしまうこの曲の熱気に押されて一瞬で過ぎ去っていく…とは言いすぎだけどもうね、展開とかわかってるから更に曲の進みが早いワケ。アクションまで見えるもん(笑)。オススメは「Super Show」の一幕ですね。

 そして一息、この頃はまだジミー・ペイジバンドだった事がわかるのだが、ギターインスト曲をボンゾと…、ヤードバーズ時代からやってる「White Summer」と「Black Mountain Side」の融合バージョン、これも好きだなぁ…椅子に座ってパンダギター抱えて弾くんだよ。シド・バレットも使っていたあのギターね。決して良い音じゃないけどこのギターじゃないと出せない味わいの音色でさ、自分も持ってたことあるんだけど、コレ、どんだけマーシャルでフルテンにしても歪まないの。歪まないギターってあるのか、と驚いたくらいで、単音では歪むんだけどいわゆるディストーション的に綺麗には歪まなくてさ、ヘンなの〜って思った。もっともそんなに使いこなしてなかったからアレだけど。それにしてもこの時点でのこのギターテクニックと創造性…パクリとかなんとか言われてもこんだけの世界を作れるってのは他にはいないワケだから凄いんだよなぁ。そして超ブルース曲の「You Shook Me」へと…、これもまたロバート・プラントお得意の雄叫び絶叫コースとテレキャスを抱えるジミー・ペイジとの見せ場満載のプレイ、曲だけ聴きゃこんなボーカルでブルースとか合わんだろ、って思うけどエネルギーとパワーで異次元空間へと突入させることでZeppelinの世界になっている、当時はできることを一生懸命演ってただけなんだろうけど、既にその時点で完成された世界へ、そしてアングラモノでは聴けなかった「Moby Dick」が入ってるのが嬉しいね。ドラムソロ曲だと「Pat's Delight」なんてのを演ってたんだけどここでは「Moby Dick」になってる。うん、ボンゾ驚異的。アングラモノよりも半分の長さの収録しかないのが残念だけど、まぁ、迫力満点に聴けるから良しとしたい「How Many More Times」のアップテンポバージョンからもう何でもありのロックメドレー、当時の真骨頂の世界、あまり注目されないカバーソングだけど初期Zeppelinの全てが聴ける一曲で、本人たちも随分気に入ってプレイしていたみたい。バンドパワーも個人もアドリブもそして好きな曲をいくらでも交えて楽しめるというのもあって、しかも全員が全員そんな感じなので楽しんでたみたい。そりゃ聴いてる方も楽しいし、しかもバンドのパワーがそのままぶつけられるんだからぶっ飛ぶわけさ。

 ジミー・ペイジがこのパリのライブをチョイスしたのは当たりだろうなぁ。8月のテキサスポップフェスとかもありだったろうけど、勢いだけからちょっと熟成してきたこっちの方が新鮮だったのかも。これより前だと「The Train Kept A Rollin'」からのスタートが多くてZeppelinとしては未発表だしなぁ(笑)。多分本人も聴いてて熱くなったんだろうというのは容易に想像がつくし、それだけに自信を持ってリリースしているだろう。小うるさいロバート・プラントもこれなら文句言わずにOK出したのも納得ってなもんだ。しかし、これ、全編テレキャスだと思うんだけど…この後のUSツアー中に59年レスポールを手に入れたんじゃなかったっけ?忘れたけどその辺だったと思う。そんな事も楽しみながら映像を目の前で想像しながらひたすらにライブを楽しむ…、やっぱりとんでもないバンド、ロックのエネルギーの塊、最高峰です。45年くらい前のライブだけど(笑)。

 

Led Zeppelin - Led Zeppelin II

レッド・ツェッペリンII  アメリカにとってベトナム戦争が最も激化していた1969年、正にロックの世界も激変していたが中でもベトナム遠征に行く兵士達の志気を上げる曲として、言い方を変えるとベトナム戦争に向かう兵士のファンファーレとして流される音楽のひとつにレッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」がある。ご存じ1969年にリリースされたセカンドアルバム最初に収録された、正にこれから行くぞ、と言う気にさせるリフで構成された永遠の名曲なワケだ。

 ファーストアルバムから一年足らずの間に、ツアー中のアチコチでレコーディングされた勢いのあるツェッペリンのサウンドが凝縮された素晴らしき作品、それでいて一曲一曲は丁寧に作られており今でも飽きさせない魅了あるサウンドに仕上げているところがプロフェッショナル。「Whole Lotta Love」はリフ一発で進むのかと思いきやしっかりと中間部分で各種エフェクトを使用してサイケデリック…と言うには高度すぎる空間を挟み込み、ボンゾのスネアロールから強烈なキメに導かれるギターソロのエグい音とフレーズは一瞬聴いただけでもそれとわかるくらいにインパクトのあるサウンド。もちろんギタリスト諸氏ならば全てをコピーしても物足りないと思わせる、そしてフレーズだけではなくあの音をどうやったら出せるのか、それだけでも研究材料になってしまう、そんな素晴らしいギターフレーズだ。これだけのエネルギーを叩きつけられた後、「And if I say to you tomorrow」とプラントのこれ以上ないくらい優しい歌声で始められる「強き二人の絆」。ここではジョンジーのベースラインが曲の輪郭を彩っており、そこへエモーショナルなボンゾの太鼓と先ほどの「胸いっぱいの愛を」とはまるで異なるトーンのギターが入ってきて曲を盛り上げる、スライドギターによる効果的なソロもエコーたっぷりで曲の雰囲気を更に心地良くしている。終盤では一転してハードなキメのリフがステレオ効果を利用して訴えかけてくるっていうプロデュースセンスも抜群。続いてはギタリストとしては大変興味深い「Lemon Song」で、初っ端のフレーズから少々変わっていて引き込まれる。もちろん全編を通してコードにこだわりがあって面白いんだけど、それはベースにしても見事に歌っているし、特に中間部に於いてはジョンジーの独擅場に等しいくらい歌うベースを聞かせてくれる。こういう聞かせ方ができるバンドはそうザラにはなく、やはり唯一無二のものだろう。主旋律を担うプラントも正に野獣のようなこれでもかとばかりに叫び上げ、時には優しく時には激しく…、これが古いブルースの曲なのかと思うくらいのアレンジ能力がそもそも抜群なのだが、レッド・ツェッペリンという融合体の凄さをたっぷりと楽しめる一曲。もちろんボンゾの効果的且つでかい音でのドラミングは全編に渡って強烈に印象を残す。続けて奏でられるのは美しきアコースティックギターによるツェッペリン史上最高に優しい曲とも思われる「Thank You」。ギターの音色とオルガンが綺麗にマッチして、ドラマティックな曲を見事に昇華させ、そこにプラントの優しい歌が重なり…これ以上はないというくらいのアコースティックギターソロ…これも美しく激しい瞬間を聴ける素晴らしさ。「 Happiness, no more to be said」、正にその通りに最後の最後のオルガンが美しく奏でられて終わりを迎える…フェイドアウトの後また戻ってくるという演出がこれもまた素晴らしい。

 アナログ時代はここまでがA面で、しっかりと片面が終わるという曲の並べ方もよく出来ている。そして次からはB面となるが、正直レコードの場合はどちらの面からかけても初っ端の曲がしっかりしているし、片面づつで完成された曲構成になっているのでその辺も狙いが深い。

 ギター小僧ならば必ずコピーしたことのあるお決まりのリフ「Heartbreaker」はコピーしてみるとその音遣いの単純さに気付くが、これまで誰一人としてこんなリフを考えついたヤツはいないワケで、しかもこのギターソロ…、単独でいきなり曲をぶった切ってのギターソロなんてあり得るか?そう思うくらいインパクトの強い曲のアレンジはペイジならではの才能で、このパターンをパクった後世のバンドは実に多い。そして流れるようなギターソロも…とにかくギター小僧にとってはたまらないこの曲、教科書中の教科書だろう(笑)。そしてこの曲が終わると誰もが脳裏に焼き付いているだろう「Living Loving Maid」の最初の歌詞「 With a purple umbrella and a fifty cent hat」が流れてくる…この辺の絶妙なアルバムとしての曲の繋ぎ方はもう最高。曲そのものは可愛いものだけど、実はギターの重ね方なんかも凄く凝ってるという侮れない一曲だが、これを聞いているとエアロスミスってのはこの曲の拡大解釈バンドなのかななどと思ってしまう(笑)。続いての「Ramble On」はまたしてもアコースティックギターと歌うベースの絡みとボンゾのパーカシッヴなサウンドでナマの美しさを魅せるツェッペリンの懐の深さ。今度はプラントはこの優しい曲調の中で最初から野獣のようにハードに歌い上げるギャップがこれもまた素晴らしく、一貫したジョンジーのベースラインが曲を引っ張っていてバンドのメンバー全員の才能がこれでもかとばかりに迸っている姿が聴いていて心地良い。ペイジはと言えば、細かいオブリガードフレーズや後半部においての美しい裏メロなどとかなり芸の細かい部分が聴いてとれるので気付かなかった方はお試しを…。ツェッペリンってバンドはでかい音で聴けば聴くほど色々な音が聞こえてくることが多くて何度聞いても新鮮みのある音があるのだ。極端に言えばボンゾのドラムのきしみ具合まで聞こえてくる程だったりする…。これは三枚目のアルバムでの話だけどね。そしてそのボンゾのテーマ曲「Moby Dick」だが、映画「狂熱のライブ」でその模様は印象付けられているんだけど、曲そのもののリフがかなり格好良くてそれだけで曲になるだろうっていうものをここでサラリと使ってしまうという贅沢さも才能の成せる業。ドロップチューニングで実はあのリフとソロを一緒に弾くってなかなか難しかったりするんだけどね。そしてアルバムの最後を飾るのはこれも古い曲からの流用だけど「Bring It On Home」だ。ここではプラントのハープが初っ端から流れ、その昔サニー・ボーイ・ウィリアムソンの楽屋に入り込んでハープを盗み出したブルース好きな小僧だっただけあって、味のあるハープを出し過ぎず適度に吹いているところが曲の第一部となっている。そしてペイジのあのリフが曲を引き裂き全く別の曲であるかのように展開していく、このセンスは凄いよなぁ。しかもこのギターの音…出ないよ、どういうトーンなんだよ、って思うくらいエグいっつうか強烈、何もかもが強烈な作品。

 1973年5月5日フロリダのタンパ州でツアー開始のライブを行ったが、その際には当時の単一公演としては過去最多となる56,800人を集めた歴史的記録更新したライブとなったようだ。今から遡ること33年。う〜ん、凄いバンドだ。久々にこのセカンドアルバムを聴いたが、やはりこのGW中に聴いていたどのバンドよりも一線を画す素晴らしさを持っていることを改めて実感。恐るべしレッド・ツェッペリン。

Led Zeppelin - Led Zeppelin II (Deluxe Edition)

レッド・ツェッペリンII<2014リマスター/デラックス・エディション>  もうロックが出て来て凄いバンドも新しいバンドも色々と…ホントに音楽的にも幅広く進化しつつ多様になってきているのに今でもLed Zeppelinの何か、ってなるとこの騒ぎだ。ビートルズもそうだけどもう歴史的価値が高まっていく一方だから今後そういうバンドが出て来れない土壌になってしまってるんじゃないか?U2とか新参者だもんねぇ…もう30年選手なのにさ。まぁ、正直言って今回のLed Zeppelinリマスター3部作について通常のスタジオ盤部分はそもそも音が良い録音だったが故に劇的に変化したってのはあんまり無かったみたいで…そりゃ綺麗にはなってるけど、その次代の狭間にあった妙なイコライジング時代は何もされずに過ごしてきたが故、そして今の時代はまたナチュラルサウンドが愛されるようになっているからか、今回のリマスタリングもほぼ原盤に忠実にという感じ。くっきりしました、ってんでもないし特筆すべき音の変化もあまり聴かれない…と思う。こんなにリバーブかかってたっけ?とかあるけど、もともと各楽器の音がたくさん入ってたワケじゃないからねぇ。ボンゾのドラムはいつだってあの音だしジミー・ペイジのギターだってやっぱりあの音だし、そのままだ。

 さてさて歴史的名盤と誉れ高いLed Zeppelinの1969年リリースのセカンド・アルバム「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)」のディスク2は大変興味深かった。何年か前にこれもまたアングラモノでとんでもないブツが出回ってて…、本作収録の何曲かのマルチテープマスターが各トラック毎に分割された状態のソースってヤツね。わかりにくいな…、マルチトラックのそれぞれのチャンネルだけを収めたソースってこと。ギターならギタートラックだけ、ドラムならドラムだけ、ってヤツね。だから全トラックをHDDに取り込んで自分で音楽ソフトで好きにミックスして聴けたワケです。クイーンなんかも出回ってて楽しめたけど、何て言ってもLed Zeppelinだからさ…、興奮したもん。ドラムだけとか聴いてると凄いしさ…、いや、どのトラックもすごすぎて…自分でミックスして聞きながら、コレ、ジミー・ペイジがきちんとミックスしたらどうなるんだろ?どこを取るんだろ?とか思ったけど、まさかそれが実現してしまうとは…、それがこの「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)」のディスク2に収録されているんですな。これも音そのものは全然いじられている感じしなくてミックス時に多少何かしてるとは思うけど、そもそも楽器を録音する時にこだわって録ってるから問題ないんだろうなぁ。  冒頭の「Whole Lotta Love」のイントロからして興奮するんだけど…、聴いて一発でわかるように完全別ものバージョン…ってか歌も歌詞も違うしギターソロはないし、途中のサイケな所もまだまだ未完成で…でもテルミンの何かじわりじわりと来る音とか興奮するし、ロバート・プラントの歌が違うだけで別の曲みたいに聞こえるし、やっぱこの人の歌とメロディも曲にとってインパクトあったんだなぁと実感。リフが曲を決めるかってのあったけど、別テイクとして楽しめる1曲になってます。んで「強き二人の絆」はほとんどいつものと変わらないけど…、ってくらい。まぁ、ラフミックスって通りでギターが一本足りないか。しかしジョンジーのベース強烈♪ んで、「Thank You」…こういう始まりは新鮮だな〜、オルガンから始まるのが普通だからハダカのままギターから始まるってのがね、それだけで何か違うモノ聴けてる感じして嬉しい。そして歌が入っていないからさ…、自分で歌っちゃうワケ(笑)、いや歌わないまでも頭のなかでしっかりとロバート・プラントが歌ってくれてるからまったく問題ないんだけど…、12弦ギターの音が綺麗で…この音いいね。聴いてて思ったけどこんなに早いテンポだっけ?でも歌うとそんな感じだからおかしくないけど…、あ〜、やっぱギターソロ聴きたいなぁ〜、別バージョンのギターソロとかあればね、そっちが聴いてみたかった。素晴らしい名曲はどう聴いても名曲。

 続いては「Heartbreaker」だが、割とそのままに進むラフミックスバージョン、ところがもちろんギターソロが違うワケで…コイツを聴かせたかったんだろうなと思うんだな(笑)。別テイクのギターソロ前半、ここからああいう風に一人で練って練って作り上げたんだろうなぁ、あのギターソロは。その集中力とわかりやすさは見事です。明らかに一般のバージョンの方がフックが効いてるし完成されている。ここではその一歩手前のバージョンってことでなるほど、と楽しめるね。んで、お決まりの「Living Loving Maid」が始まるんだが…これがまた歌がないからかかなり印象違ってて…、でもバックそのものはほぼそのままなんでまたしてもカラオケタイム。ただ、バックだけ聴いてると結構普通に単調な曲ってのがバレてしまった(笑)。ジョンジーのベースラインに救われてる感ありあり。割と地味に扱われているだろ「Ramble On」は…アコギの音が綺麗で際立ってるけど基本的に通常バージョンとさほど変わらないかな…ギター一本欠けてるのはこれも一緒だけど、本チャンではやっぱりミックスダウン時にギターを一本重ねてたってことなんだろうか…時代だ。しっかしまぁロバート・プラントの歌声の艶やかさと何処にも属さない音楽性の幅広さ、ボンゾの多様性のあるドラミング、改めて聞いていると実験精神がとんでもなく旺盛な時期という事がよく分かる曲のひとつです。そしてドラムソロ用の曲「Moby Dick」…さすがにドラムソロまでは入ってない…言い方を替えればリフの塊をバンドでやっておいて後でドラムソロを存分に叩かせてくっつけましたってネタバレな音で、エンディング以外はほぼ通常のバージョンと同じ。期待の新曲…いや発掘音源と称された「La La」は何とも…まるで何かのエンディングロールに使われるかのような明るめの楽曲で当時のLed Zeppelinらしさは随所に出ているけど、ロバート・プラントが一体どういうボーカルラインを入れたんだろうな〜と気になるね。こうしてインストだけ聴いているとLed Zeppelinって感じはあまりない…従ってロバート・プラントというピースの偉大さを実感してしまったね。

 面白いなぁ〜と思ったのはどれもこれもジミー・ペイジの出したい音って当時のアルバムに収録されたミックスと全然変わらないってこと。通常のはもちろんリマスターだけだけどあまり変わらないし、こっちのマルチテープの新たなミックスはこないだやったばっかだと思うけど変わんないんだもん。ドラムもベースもギターも歌もバランス一緒。ステレオ感はさほど出してないけど、それも昔のままで…、当時こだわりまくったからそのままなんだろうね。素晴らしい職人芸。

Led Zeppelin - Led Zeppelin III

レッド・ツェッペリンIII  1970年レッド・ツェッペリンの面々はイギリスのウェールズ地方の小屋に籠もり新たなバンドの曲を準備することとなり、この辺が英国らしいところなのだが、伝承音楽に根付いたルーツを元々持ち合わせているがために出来上がったであろうアコースティック系の楽曲の数々、それが三枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIII」として仕上がるのはそう時間が掛からなかった。

 …と言うのが一般的な話なんだけどさ、そんなにアコースティックな曲、多い?B面を占めてるから多いってことになるんだろうけど、ペイジ・プラントで示されたようにアコースティックなだけではない壮大さも持っていたんだよなぁと考えると一概に片付けられないのは当然だな。今だからわかることだけど…。しかしデビュー後から一気にバンド全員で突っ走ってきたZepの面々がようやく一息つきながら、ってことでスノウドニアの小屋を選んで野宿みたいな合宿生活(だったかどうかは知らないが)を過ごしてアコースティック楽器を掻き鳴らすってのは凄くリフレッシュされただろうな。反応的にこの落ち着いたアルバムが出来上がるってのは彼等のハードスケジュールの影響も大きかったんだろう。まぁ、いずれにしても、だ、割と見落とされがちになっている三枚目、なかなか侮れないのだよ♪

 「移民の歌」=「Immigrant Song」のプラントの絶叫たるや、ロック界広しと云えどもこれほどのインパクトを持つ曲はそうそう多くない。野獣の雄叫びとばかりに耳をつんざくその叫び声は若き獅子の異名を十分に与えられる価値を持つ。そして内容がヴァイキングの伝説みたいなところもどこか神秘的で曲を更に昇華させているんだけど、まぁ、それよりもだな、やっぱり黄金のリフとボンゾのドラムだよ。もちろんジョンジーのベースも唸るように決まるんだが、ああ、全てがかっちょいいんだ…。アルバムではギターソロがないんだよね、それでいてこの強烈さなんだから相当の自信作だっただろうし、事実もの凄い勢いとパワーを封じ込めている楽曲で、これ、嫌いな人いたらロック聴かない方が良いよ、ほんと。すげぇんだもん。でもって場面は一転して「Friends」だよ。うん、複数形ってのがフレンドリーで良い。いや、それはいいんだけど、ライブでは日本公演で唯一演奏されたのみの貴重な楽曲なんだけど、まぁ、これもペープラで曲の持つ壮大感は実証されてしまったって感じはあるかな。が、もちろんこのオリジナルだよ。妙〜なコード進行で進むんだけど、ほとんどCのワンコードで構成されているってのが感じられない面白さってのがあるね。後半の盛り上がり方もエキゾチックで素晴らしい。で、レコードの奥の方〜から流れてくる「祭典の日」のイントロ…、もうちょっとはっきりとした音で聴かせてくれ〜なんてレコード時代からず〜っと思ってたんだけどCDリマスターになってから随分聞こえるようになったかな。一見どんなリズムとリフが弾かれているのかさっぱりわからなくて、これでよくプラントは歌に入れるものだと感心してたんだけど(笑)、えらくリズムが感じられにくい曲。これも才能だろうな、普通のものなハズなのにヘンに聴かせることが上手いんだよ、ペイジさんは。そうそう、この曲のギターソロって天才的なフレーズでさ、いや、なんつうか、シンプルで気持ち良いソロでさ、凝ってないの。曲が凝ってるからソロはシンプルにかっこよく、みたいな感じ。つい「狂熱のライヴ」のシーンを思い出してしまうよね、これ聴くとさ。次の「貴方を愛し続けて」も一緒だけど、これはライブとスタジオ盤では別物になってるからなぁ。スタジオ盤のコレはモダンなブルースに忠実で滅茶苦茶聴いてコピーした。ホント好きだったねぇ。イントロからしてさ、一音一音完璧な音使いで丁寧に弾かれていて、空気感も見事にパッケージされててさ、凄く空間の多い曲なんだけど、それがすごく良い雰囲気。プラントの声も見事にブルースしてて、この頃まだ20幾つの頃でしょ?天才なんだなぁ。そしてボンゾのペダルのきしむ音まで聞こえてくるっていうのも、オルガンの優しさも全てが絶妙にマッチした名曲。そして何と言っても強烈なギターソロ。参ったね。黒人ブルースよりも何よりもこの曲でブルースを学んだもん。うん、邪道でもいいんだけど、それくらい強烈。今でも聴き始めるとコレはギターを持ち出してじっくり聴いちゃうね。で、A面最後だった「Out On The Tiles」かな〜りかっこいいリフだけで構成された曲で、後半の高音源でのコードリフが結構エグくて好き。で、ボンゾのドラムに捧げる曲みたいなさ、こういう曲ってお目に掛からないねぇ、ま、Zepでもライブではあんまりやらなかった曲なので、何かやりにくい理由があるんかもしれん。

 う〜ん…やっぱり長くなってるなぁ、一日一曲ずつ書いてってもいいかもしれん(笑)。…な冗談はさておき、回転ジャケットっていうアイディアもおもしろいよね。右側にメンバーの顔が出るくらいの大きさの穴が空いているトコがあるんだけど、そこに誰の顔を出してレコードを飾るかってのがあってさ(笑)、バンドの連中は皆もちろんそれぞれの楽器担当の顔なんだが、どれもヘンな表情だったんだよな。

 で、B面、「Gallows Pole」からなんだけど、昔はやっぱり何回も聴かない面だったな。ただ、そう言うのも含めたロックだっていうのはあったから好き嫌いじゃなくて聴くようにしていて、そうしていると色々と学ぶこと多くて、この曲もアコギの音色だけどリズムが凄くロックで、まぁ、それが強調されたのはペープラで再演奏されてからなんだろうけど、そういうところがZep的なんかな。カッティングの練習なんかには丁度良いよ。それから名曲「Tangerine」。まさかミカンの歌だとは誰も思わなかっただろうが(笑)、いいじゃないか、ミカンだって何だって、ロックなんだよ。アコギを持って最初にコピーしたのがこの曲。だってイントロが簡単だったんだもん(笑)。ま、それはともかくとしても途中のスライドギターでの甘いトーンのソロが堪らなくかっこよくって、その音色もだけど、リバーブ音っつうかそういう音の作られ方も凄く良い雰囲気でさ、さすがだよなぁ、って。「That's The Way」くらいになってくると確かに何のアルバム聴いてるんだっけ?ってなってくる。今じゃトラッドなんかもラクに聴いてるから平気だけどロックバリバリのガキの頃は違和感あったのも事実。でも、かっこいいんだよな、これ。多分プラントの熱唱が凄くロックだったんだと思う。う〜ん、とは言ってもなんか凄くアメリカを忍んでって感じの曲になってるのが面白いんだけどさ。「花のサンフランシスコ」じゃないけど、そんな感じの匂いもするね。ま、プラントが好きだからねぇ、そういうの。「スノウドニアの小屋」=「Bron Y Aur Stomp」…どういう邦題なんだ??まあ、良し。これはねぇ、言うならばアコースティックドラムの曲だな(笑)。エレキ入れてバンドでやってるのもあるんだけど、やっぱアコギスタイルのが良い。なんつうのか…こういう曲もこれ以外で聴いたことない。多分独特の音楽だろうなと。なんかさぁ、メンバーがみんな楽しそう〜に演奏してそうじゃない?笑いながらリラックスしてやってる、みたいな。そういうのを楽しめるようになってくるとこの辺の曲が更に興味深くなってくるんだよ。どっかで笑い声とかないかなぁとかね。で、最後は「Hats Off To Roy Harper」。うん、この頃英国ロックに多大な影響を及ぼしていたロイ・ハーパーに捧げる曲。ジミー・ペイジは84年に一緒にアルバム作ってるし、70年代中期には彼の作品へのゲスト参加も多く見られるしね。一方ではピンク・フロイドあたりとも繋がってくるし…、ロイ・ハーパーの作品自体はシンプルなアコースティックな作品なんだけど、どこかやっぱり共感できるところがあるんだろうな、自分ではまだそこまで行ってないんだけどね。

 う〜ん、そんな感じなので改めて聴いてみて、やっぱりZepは凄い。言葉では何を言ってもしょうがないんかなぁ、ってくらい凄い。そしてこのアルバムをリリースした翌年、次の「IV」が出る前の1971年9月末に日本に初上陸して数々の伝説を生み出していったのである…。この辺語ると大変なんだけどさぁ、来日公演初日ではあまりの熱狂さにアンコールで曲を一旦止めてしまうとか、前説が糸井五郎氏ですごく時代を感じるMCだったりとか、何と言っても9月29日大阪公演が最早伝説中の伝説になるくらいの名演奏で、ボンゾが途中でトイレに行くとか(だから「Friends」が聴けたんだけどね)、ホテルからモノを投げて壊すとか、六本木のライブハウスで4時間半演奏してたとか…。キリない。すげぇバンドだよ、ホントに。

Led Zeppelin - Led Zeppelin III (Deluxe Edition)

Led Zeppelin 3 [DELUXE EDITION 2CD]  どうせなら…ってことで一気に書き続けてしまおうLed Zeppelinのリマスター3部作。全部知ってるからか一気に聴いてもさほど時間かかるという感覚もなくさらりと聴けてしまったので、些か拍子抜けではあるけどアウトテイク系はやっぱり何度も何度も聴き比べたりするから面白い…面白いと言うか通常とは楽しみ方が結構異なるんで聞いているってだけでもないんだが…、それこそがこういうボーナストラックを出す理由だろうしLed Zeppelinファンはそういうのに飢えてたんでがむしゃらにしゃぶりつくんです(笑)。

 「Led Zeppelin III (Deluxe Edition)」のディスク2は「Led Zeppelin II (Deluxe Edition)と同じく別ミックスとかラフミックスとかそんなんばっかが中心で、リリースされるって話を最初に聞いた時に3枚目ってそんなにまともなの残ってたっけ?って思ってしまった。断片のセッションとかならいくつも出てたりしたんで希少価値という意味ではソースは多数あったんだろうけど、楽曲として成立するようなのって…ってね。そしたら割とあったんだな~と、改めて。「移民に歌」から始まるんだけど、最初から既に妙にラフ…ラフってか質素な音作りのミックスで、バージョンそのものは通常のと同じ気がするけど、こういう質素なミックスだと曲の印象変わりますねぇ…、ハードロックの元祖的な扱いだったのが、こっちのミックス聴いてると60年代のサイケデリックの終焉みたいな感じするもん。特に後半部分なんて通常ミックスでは消されているけど、そりゃ正解ですよ、このさいケミックスは時代遅れすぎるもんね。「Friends」は歌なしだけどその文アコースティックな音色とノリがしっかり出て来て実に新鮮、これもカラオケだけどチューニング変えてこうやって弾いてるんだろうなぁ~とか生々しく想像したりね、よく出来てるわ、ホント。間髪入れずの「祭典の日」も輪郭くっきりで余分な音は一切入らずシンプルにバンドスタイルでの演奏みたいな雰囲気だが…よく歌えるな、これ。そして今回の発掘モノでやっぱり出したね!ってくらいに感動できるのが「貴方を愛し続けて」だね。ギターと歌以外は多分通常モノだと思うけどギターがもう全然違っててさ…全然ってもアウトラインはほぼ出来上がってるんで似ているんだけど通常テイクのあの印象的なフレーズまでは完成されていない…ここから更に練り込んで作り上げたんだな~とわかるもん。もちろん通常のが一番カッコ良いと思うけど、こういうテイク違いを聴かせられるとね…過程を楽しめます。歌ももうちょっと、みたいなのがわかるし、ウワモノ系はこうして作り上げていくんだな~と。歌詞もメロディも歌い方もあと数歩…。なにせ曲が大好きだからこういうのはホントに興味深い。そして圧倒的に通常テイクの完成度が如何に高くなっているかを実感する。

 しかしこれぞLed Zeppelin、そしてジミー・ペイジだ。そして「Bathroom Sound」と題された「Out On The Tiles」のドラムの迫力とキレの良さ、ボンゾの絶妙なドラミングのためにリフを付けたというのもなるほどと唸ってしまうくらいのグルーブ感、歌なしだけどもちろん歌が頭の中で鳴り響いてますね。更に「Gallows Pole」からはアコースティックの美しさが際立つミックスで、歌もテイク違いメロディ違いで、レコーディングスタジオのミキシングルームでそのまま聞いているかのような感覚に陥る生々しい音色感が嬉しい。余計な音なしのバンドリハーサルみたいでね、どこかLed Zeppelinが普通のバンドという経緯を辿ってバケモンになった、みたいなのを感じるもん。しっかしこのアコースティックの中にボンゾのドラムが入ると一気にロックに化けるしグルーブが増す…やっぱ凄い。「That's The Way」は正しくアコースティックLed Zeppelinの一つの到達点とも言えるかのような世界をこの生々しいソースで実感できる。ジミー・ペイジとロバート・プラントの二人芝居に近いセッションの完成形でもある感じ。

 そしてここからの2曲は未発表曲ってことで注目度が高くなる。「Jenning Farm Blues」は「Bron-Y-Aur Stomp」のエレクトリックバージョンで、アコースティックバージョンとどっちが先に出来たのかな…、結果的にこのエレクトリックバージョンにしなかったのも大正解だろうけど、ここで聴けるのもしっかりと作られてて、ロバート・プラントの歌声重ねておいてほしかったな~と。でもこうして聴くとちょっと凡粛な印象は否めないか。これもまた随分昔のブートで発掘された時はぶっ飛んだけど、こうしてジミー・ペイジによるリマスターで出てくるのは嬉しいな。そして更なる大発見、コイツはもう聞いたことも存在すらも知らなかった「Key To The Highway / Trouble in Mind」。ジミー・ペイジとロバート・プラントのセッションで、思いっきり本格的なブルースギター…サンハウスとかそんな感じのブルースプレイにロバート・プラントの歌とハープだけでやってるヤツで、セッションってよりもきちんと録音してアルバムにでも入れようとしたんじゃないだろうか、っつうクォリティなので驚いた。こんなの残ってたのか…と。しかも紛れも無く全盛期のロバート・プラントの歌声。ジミー・ペイジがここまで本格的なアコースティックブルースを披露しているのもあまり聴いたことないので、改めてギター職人らいさを感じた次第。しかも軽いギターソロもオーバーダビングされているし、こりゃもう衝撃。録音もロバート・プラントの歌声にフェイザーチックなエフェクトを施してて完全にサンハウス状態。やっぱり懐の深い方々でした…。

 ってな具合に感動と驚きの新発掘ソースで締めてくれたリマスター3部作、次はどうなるんだろうか?またいつ頃になるんだろうか?ただ、ここまでやっちゃったから後はどんどん続けてくれるんだろう。ソースはいくらでもあるからうまい具合にまとめ上げてくれればOK、そして集大成のライブ20枚組とか出してね♪

 

Led Zeppelin - Led Zeppelin IV

 過去から未来に於いて史上最大最高のロックバンドと云えばひとつしかない。レッド・ツェッペリン。その中でも今回は最高傑作として誉れ高いアルバム「Led Zeppelin IV」を書き連ねてみようか。いや、Zepに関してはファーストから順番に機会がある毎に書いているのでたまたま四枚目の順番になっているのだが、年明けも多分ロック名盤をいくつか乱列していこうかな、と。

 そうだなぁ、書いていくとキリがないのでサラリと(笑)。自分的にはこれを高校入ってすぐくらいの頃に聴いたのが最初でその前にもセカンドあたりは聴いたことがあるかな、っていうレベルだった。名前だけはよく知っていたツェッペリンの最高傑作だって云うことで聴いたんだけど、何かピンとこなくて、凄い偉大なモノを聴いたのにピンと来ない自分が未熟だと感じて何度も何度も聴いたもんな。もちろん「Black Dog」や「Rock And Roll」っていうナンバーはわかりやすかったんだけどB面がさ、キツイからねぇ…。アルバムが名盤だと云われるとどれも素晴らしい曲ばかりなのだ、という認識だったから制覇仕切れなかったっていうのがダメだったワケ。ま、今となればそれでもいいんだけど(笑)。

 「Black Dog」…、なんだこのリフは(笑)。中間のリフはジョンジーが考案したもので譜面にすると別に普通の音符が並ぶだけで全然問題のない拍子なのだが、ひとつのまとまったリフという構成からすると妙に聴きにくい、そして弾きにくいリフなのだよ。ドラマーがこれをコピーする時は真価を問われるもので(笑)、如何に他のパートの音を聴かないでリズムを叩けるか、みたいな(笑)。メロディー隊は如何にリズムに忠実にリフが弾けるか、みたいなね、そんな試験石でさ、慣れると簡単なんだけど最初はワケわからない状態になる(笑)。で、まぁ、Zepの面々も初期のリハーサルなんかでは間違えまくったり止まってしまったりしているので、ああ、彼等も人間だったんだ…と安心したこともあった(笑)。「Rock And Roll」もねぇ、ドラムのイントロから始まるんだけどさ、あのタイミングでぴたりと全員が入るって難しいんだよ、ホント。これも素人が集まってやったくらいでは絶対にできないっつう、何ともZepらしいヒネくれ感(笑)。だからZepの曲っってセッションでやろうぜ、っていうのがないんだよな(笑)。それとさ、まぁ、前の「Black Dog」もそうだし他の曲もそうだけど、とにかくこのギターの音ってかなり不思議でね、レスポールなんだろうけど、えらくトーンもマイルドだしそもそも歪み具合が妙で、ちょっと出ない音なんだよ。ま、普通にはね。そういうトコもこのアルバム全体では凄く凝ってて、一時期はこのアルバムの音作りとかリバーブ感とか音の重ね方とかエフェクトの使い方とか楽器とマイクの距離感とか、そういうとこばっかりを聴く聴き方していてさ、やっぱり凄く勉強になったし、さすがジミー・ペイジだ、って唸ったもん。一般的な評論で彼等が崩れないのはこういうプロ的な側面があるからだろうと思う。音楽だけではなくって、創作する過程ってのもプロデュースできてるワケだからね。いわゆるペイジ氏のアタマの中にある音が全て鳴っているっていうことでさ、それが人任せじゃないってのが凄いんだ。…いかん、やっぱり長くなりそうだ(笑)。で、「限りなき戦い」ね。Zepのアルバム中唯一ゲストが参加した作品で、それがまたサンディ・デニーっつうトコが英国的♪ Zep結成直前、ペイジはZepをアコースティックバンドからにするかハードロックからにするか悩んだと言う。もしアコースティックバンドからだったらこれほどの評価にはならなかったかもしれないが、ハードロックからアコースティックに行ったため、もの凄い評価になったワケだな。そんな過程があるから、当然アコースティックにも自信があったワケで、だからこそサンディ・デニーなんていう素晴らしい女性ボーカルをゲストに迎えても全く彼女が燻ることなくプラントと共に曲の激しさを奏でてくれたものだ。これもねぇ、ギター、凄く難しい。っつうかマンドリンなんだけどさ、こういう楽器をさらりとアルバムに入れられるってことはやっぱりそれなりに普段からマンドリンに接してないと無理なワケで、そういう面もやっぱり凄いんだよな。で、ギターはアレでしょ?う〜ん、やっぱり音楽家なんだよな。で、A面最後…、あ、何も書けません。

 「天国への階段」

 これだけで三日間語れるかもしれないので、何も書かないことにしよう(笑)。全てが詰まった名曲です。

 やっぱりね、アナログレコードってのはよく出来ていてさ、「天国への階段」で終わったあとターンテーブルに向かってレコードをB面にひっくり返すっていう作業の「間」と言うのはこのアルバムでは絶対に必要。CDでこのまま「ミスティ・マウンテン・ホップ」に行くとやっぱ物足りないっつうか、違和感あるもん。で、その「ミスティ・マウンテン・ホップ」だが、最初は全然面白くないと思ってたなぁ。何でZepがこれを好んでライブでやってたのか理解できなかったくらいだもん。それは今でもなんだけどさ(笑)。で、次の「Four Sticks」。うん、ペープラで再度スポットを浴びた時にこの曲の持つ本来のゴージャスさと言うのを知らしめたっていうのはあるね。Zep流変拍子的な曲で最早完全にプログレッシヴな世界に入っているんだけど、土着的なリズムで盛り上げながらストリングスっぽい美しさも持っているという、しかもそれがギターで奏でられているところが妙な雰囲気を出していて、独特の味付け。これこそZep時代にライブでやってもらいたかったものだが…、ま、何度かやってうまくいかなかったからセット落ちしたみたいだけどさ。そしてまたもやアコースティックの名曲「カリフォルニア」。英国が憧れるアメリカへの郷愁と云った様相を見事に表したもので、最初のギターのアルペジオっつうかフレーズの使い方がいいんだよ。プラントの歌も歌詞は大したこと言ってないけどどこか幻想的な雰囲気になっているしねぇ…。最後の「リヴィー・ブレイクス」は、これもヘンな曲でさ。後半のトコで一小節多いとか(笑)、ドラムセットをどこかに置いてマイク一本で録音したとか、そのおかげでとんでもない迫力の音に仕上がったとか…、確かにもの凄いベードラの音でボンゾのけたたましさがよくわかる。しかしドラミングは決して派手なものではなく力強く迫り来るだけだ。そして楽曲そのものもとんでもなくヘヴィーなもので、冒頭からうわぁ〜って引き込まれるし、何と言ってもペイジのギターのカラフルさが圧巻。最後まで迫力満点なんだよな、これ。凄く好きだなぁ。

 まぁ、てなことで軽〜く書いてもこれだもん…(笑)。ジャケットとか紫盤とかキリがないよなぁ…。うん、そんなことで、一年の締め括りにはやっぱり最高のロックを大音量で流して全ての垢を落としたいね。やっぱZep最高だ〜!

Led Zeppelin - Led Zeppelin IV : 2014 Remaster

レッド・ツェッペリンIV<2014リマスター/スタンダード・エディション>   Led Zeppelinの「Led Zeppelin IV : 2014 Remaster」。ジミー・ペイジも多分自身の歴史の最終章を総纏めしているんじゃないだろうかと思うこのプロジェクト、先日第二弾として「Led Zeppelin IV : 2014 Remaster」と「Houses of the Holy : 2014 Remaster」がリリースされたんでもちろん早速ながら聴くワケですが…、元々のアルバムの方は今更多少音が良くなったトコロで…ってのもあるんで専らコンパニオン・ディスクの方を聴くんですがね、さすがにこのくらいになってくると目を見張るほど面白いブツが出てくるワケでもない感じで、ちょいと刺激不足感は否めない…のか、自分がさほど気にしなくなってるのか…、何か分からんけど、あんまり感動はしなかった。

 なんで、ってのは単純で普通のリリースバージョンとそんなに変わらないから。ギターソロが入って無いってだけとか歌が無かったりするだけとか、若干ミックスが異なるとかそういうのが多くて決定的に異なるモノってんじゃないからだね。試験的なバージョンとかがあるワケじゃなくて製作過程の最終一歩前なだけ、ってのが中心。期待しまくった「天国への階段」だっていつものギターソロのままでサンセットスタジオのミックスバージョンってだけで、それよりも3テイクあるギターソロの違うのを出してほしかったな〜、ちなみにこのサンセットスタジオのミックスはとってもひどくて使い物にならなかったと言われているが聞いている限りはそうでもないし、どうなんだろね、当時はそう思ったのかもしれない。まぁ、今の機材でアップしている部分はあるのかもしれないけどさ。そんなにハマり込んでいけるほどの興味が全然沸かない(笑)。

 Black Dogは最後のギターソロなし、R&Rは別ミックスだけどさほどの違いは分からないくらい、限りなき戦いは歌なしだからかマンドリンが結構前に出てくる感じ、ミスティ…やFour Sticksは割とラフな感じの別ミックスなのかな。カリフォルニアも歌なしの美しいアコースティックの音色を聴かせるインストとしてる。大好きなWhen the Levee Breaksも迫力の別ミックス…だけどまぁ、そんなに大きくは変わらないんじゃないかなぁ…。きちんと音の定位とか楽器のミックス具合まで聴き比べてないけどそんな感じ。何となく期待が外れたのはそんなトコです。ただ、やっぱりボンゾのドラムの音とか凄い迫力で気持ち良いな〜と。アコースティック楽器が実に美しく鳴り響いいているのは分かるからこういう出し方してきたのも納得するし、この頃からはもう素材のレベルの高さは安定しているから如何にそれを完成形まで持っていくかみたいな図式だったろうし、しばらくの間コンパニオン・ディスクはそんな感じになるかもなぁ。最後まで出し切ってシアトル1977と20枚組ライブアルバムを出してくれると嬉しい(笑)。

 

Led Zeppelin - Houses of The Holy

聖なる館  1973年レッド・ツェッペリンは大掛かりなアメリカツアーに乗り出ることで世界制覇を完全に成し遂げた年とも言える。その片鱗は映画「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」に記録されているのでイメージが付く人も多いだろう。どうやら今年の年末頃にはこの映画のサントラであったマジソン・スクェア・ガーデンのライブの模様がCD二枚組に拡大されてリリースされるとか…、そしたら凄く嬉しいことだなぁ。あの3daysからの編集版になるんだろうけど、それでもやっぱり新たなるライブがリリースされてくるというのはファンにとっては魅力的なものだ。うん。

 で、まぁ、夏休み特集ってことで王道バンドをひたすら書き連ねてみるかな、と。改めて名盤を聴き直すことも必要だし、っつうかやっぱこの辺聴いてると落ち着くんだもん。んなわけで、何かと御用達なのはやっぱりツェッペリン♪ 今回は5枚目となる「聖なる館」ですな。

 1968年のファーストアルバムリリースから4枚目までアルバムタイトルはなくって数字表記だったのがここにきてようやくタイトルらしいタイトルが付いた作品。もう、バンドメンバー全員の才能が集約された傑作に仕上がっていて、一昔前まではこのアルバムが一番好きな作品だったなぁ。オシャレ感覚もあるし。うん。もうさ、最初の「永遠の詩」のイントロからして痺れた。なんだこのかっこよさは、って。ハードロックとか何とかっていう枠では絶対に捉えられないスケールの大きな曲で音色も独特。未だにこれを超える楽曲ってのは耳にすることがない。これがライブになると更に強力なナンバーになっていて、全く驚かされる一曲だね。ドラムもベースも強烈に自己主張しているし、最高。んですぐに続くのが「Rain Song」。これもメロトロンの響きと変則チューニングギターによる何とも言えない独自の空間を紡ぎ出す音色とアレンジ、そしてコードの奏でられ方にしても妙な和音で構成されているので非常〜に面白い。そして不思議な感覚。こんな曲に歌メロを付けるプラントの才能も凄いがやっぱりジョンジーの職人芸が唸らせる。プログレッシヴロックが全盛の中、ツェッペリンは独自の解釈で英国のロックバンドとして全く異なる解釈からプログレッシヴロック勢を相手に瞬時にしてイニシアチブを取ってしまったというのは言い過ぎか…。それくらいに強烈なインパクトのある曲でねぇ。この二曲の流れは実に美しいっ!そこへ「丘の向こうに」が登場するのだ。静と動を組み合わせたこれも美しい曲で、イントロの響きからして素晴らしいし、途中の変則上昇フレーズによる錯覚もお手の物、さすがツェッペリンと唸らせるアレンジが堪らないねぇ。ロックってのはこういう曲の醍醐味が必要よ、ほんと。惜しむことなくフレーズを用意して瞬間瞬間のためだけにそのアイディアが用いられて、最強の曲が出来上がる、正にそんな例。ここからはちょっとお茶目になって(笑)、1972年のライブあたりから登場していた変拍子の妙なリフで構成された「クランジ」半音進行のキメが妙に心地良くって、またボンゾ好みのファンキーなリズムにトライしたツェッペリンの面々によるグルーブファンク。ま、ただ、そういうシンプルな音にはなってないんだが(笑)。

 アナログだとここでA面終了。うん、ジャケットは両面開きでないと意味がないのだが、多分ツェッペリンって再発でもなんでもシングルジャケで出直したってことはないだろう。多分。売れないバンドだとダブルジャケットなんて初回だけであとはシングルジャケに変更っての一杯あるけどツェッペリンは多分そんなのなかったんじゃないかな。世界各国盤になるとわからんが…。ヒプノシスによる幻想的なイメージを放つ絵で、もう有名な英国の北部にあるジャイアンツコーズウェイっていうところにある六角形の石柱が立ち並ぶ場所での撮影写真から創られたモノだな。一変このジャイアンツコーズウェイって行ってみたいなぁ…。自然が創り出すモノなのに六角形って一体どんなん?って思うし、見てみたい。うん、いつか行こう…。

 さてB面、「Dancing Days」でちょっとルーズなロックへ。このアルバム発表前の日本公演でもライブでやっていたし、割と早い段階での新曲だったみたいでこなれている感が強かったのかな、逆にオーバーダブの部分が気になっちゃってね、それでも独特の雰囲気を持った曲だよね。そしてご存じおちゃらけソング「D'Yer Mak'er」。時代背景から調べないとわからないだろうけど、とにかくレゲエってのが発掘されてブームになって、っていうのがあったのかな。そこでツェッペリンも遊び感覚でどういった曲調でもツェッペリン流にできまっせ〜っていう趣味の範疇を試した曲だね。だからレゲエチックなんだけど、ボンゾのドラムであの軽いノリは無理(笑)。しっかり重くてハードロック的解釈を持つレゲエになっちゃってて、ペイジのソロはさすがに流暢なものだけど、ってマジメに書いてみる曲じゃないな(笑)。さぁ、そこへ今度は超幻想的な名曲「No Quater」。メロトロンを駆使した、そしてペイジのギターにしてもリディアンモード、だっけ?全開のツェッペリンを象徴するかのような美しき、そして幻想的、夢想的な空間を与えてくれる傑作。ライブでも出来てしまうのが凄いのだが、もうどんな欠点も見出せない完璧な曲。ポップスばかりを聴いている人には苦痛でしかないかもしれないが、この魅力がわからなきゃロック好きとか言えんだろ。全てに於いて素晴らしすぎる作品。そんな曲の後に更に強烈な「Ocean」があったりして、これがもうねぇ、最高にロックな曲とリフでさぁ、気持ち良いんだよ、この爽快感が。最後の最後まで楽しませてくれる傑作中の傑作。う〜ん、やっぱ凄い。

 改めて、改めて聴き直してみるともの凄い作品だよ、やっぱこれは。他のどんなロックバンドでもここまでのものは創れない。そんな素晴らしい完成度を誇るアルバムで出会えたことに感謝するよなぁ、と。このアルバムリリース後の映画「永遠の詩 (狂熱のライヴ)」があるがために余計に印象深い曲が多いのも事実だけど、とにかく絶賛。これこそがツェッペリンだ。

Led Zeppelin - Houses of The Holy : Deluxe Edition

聖なる館<2014リマスター/スタンダード・エディション>   Led Zeppelinの「Houses of The Holy : Deluxe Edition」も新しいのが出ましてね、コイツはやっぱ別格です。だからひたすらさっさと飛び付くんだけど、Zeppelinってアコギな売り方しないんからいいんです。付き合ってっても。紙ジャケとかはZeppelinの意思じゃないからカウントしなくて良いけど、基本的にリマスターはこれまでに一回だけ、今回は90年から24年経過したからさすがにもう一回リマスターしました、でもおまけを山のように付けますっていうんで納得なんです。今まで納得のリマスターをリリースしたのはFreeくらい。実に良心的だった(笑)。

 ま、そんなお話はともかく、やっぱり気になるのはコンパニオン・ディスクでしかなく、果たしてこのくらいの時期になるとどういうのを纏めてくれるんだろ?ってヘンな期待になっちゃって…、アウトテイクとかあんまり無さそうだから有りモノのどんなバージョンで出してくる?みたいなね。まぁ、リリースインフォが出た時点でちょっと怪しかったんだけどそれはそのままだった。強烈なインパクトを放つ美しい楽曲The Song Remains The Sameは素晴らしいインストとして収録されてて大きい変化球はあまり聴かれなかったし、続くこれまた最高に美しいThe Rain Songはピアノなしミックスなんて書いてるけど、割と要所要所に聞こえてたりするんでなんとも…これは歌入り。

 丘の向こうにはちょっとイントロとかエンディングとかフェイドインアウトのトコとか通常だと加工されているところがそのまま生々しく入ってるから新鮮だった。今回のおまけ集では一番新鮮な一曲だったかも。ちなみに歌なしのインストになってます。クランジはキーアップって書いてあるから多分キーが高いんだろう…ってかピッチ上げてる…のか元々のピッチがこうなのか…、歌入りでテンション高くて良い感じではあるね。祭典の日もラフミックスで歌入りで、オーバーダブのギターのミックスとか定位がちと異なるのかな。そしてノー・クォーターは歌なしでジョンジークローズアップな感じでの美しいインスト的な曲に仕上げてるみたいで、大して普通のと変わらないんだけど聴いてるとやっぱり曲の美しさと音色の素晴らしさに感動してしまう。最後のオーシャンは歌入りなラフミックス…確かに歌がちょっと後ろにいる感じがするけど、曲そのものはそのままなんでいつも通りと言えばいつも通り、か。

 概ねそんなトコロで楽しみな2枚が終了してしまった。つくづくもっともっと楽曲があったら良いのにと思うバンドだ。そしてこの「Houses of The Holy : 2014 Remaster」のクォリティの高さと言うか次元の違いは明らかでこれまでのLed Zeppelinとはまた違う世界を展開しているアルバムな事を実感。やっぱ凄いバンドだ。

 

Led Zeppelin - The Song Remains The Same

永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤  夏頃かな、噂話のひとつとして「冬にツェッペリンの狂熱のライブがリマスタリングされて曲が増えて完全版になってリリースされるらしい」と聞いた。「How the West Was Won」の発掘ライブもあったことだし、ジミー・ペイジがZep時代に創り上げたこの映画のサントラを作り直すということはままあり得るだろうなとは思ったが、実際にそうやって再度創り上げられた作品を聴くとなかなか感慨深いものがある。何を今更新しいもんでもなかろう、という想いもあるんだけどやっぱねぇ、好きだしさ(笑)。

 てなことで遂にリリースされた映画のサントラ、である「永遠の詩(狂熱のライヴ)」の最強盤だ。レコードを聴いて、この映画のビデオを見ていた時代からこの二つの音を組み合わせていけばもうちょっと長々とライブ全編を聴けるんじゃないかという編集欲に駆られていたこともあったのだが、当時は「Misty Mountain Hop」がなかったのでここから「貴方を愛し続けて」への強引なギターソロへの繋ぎが実現できないだろうってことで編集を諦めてビデオはビデオ、レコードはレコードで聴いてた。聴いていると面白いことにそれぞれ被る曲でも編集が違ったり演奏が違ったりして何か不思議な気分になったものだが、まぁ、映画は映画、音は音、と割り切ってるんだろうなと。しかしこのビデオはよく見たなぁ。今回DVD「レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション」でもリマスタリングされてリリースされたのでまたじっくり見るんだろうけど、ライブシーンはほんとに食い入るように画面を見ていたし、ギターのフレーズひとつひとつポジションを確認して、あの辺で弾いているんだ?とかよく見てたなぁ。おかげで先ほどの「貴方を愛し続けて」は割と色々なパートがコピーできて楽しかったモン。

 それで今回のCDなんだけど、やっぱり曲が増えて当時のライブセットに近い状況になるってのは良いなぁ。ディスク1最後の「Ocean」をディスク2を聞き終えた後の最後に聞けばほぼライブ完全で聴ける。いや、もちろん細かく言えば足りないんだけどまぁ、十分じゃないですか。音は迫力満点に仕上がっているし、全ての音がシャキっと前に出ているのでレコード時代のようにどこか迫力に欠けるっていんじゃなくって荒々しさが前に出てきていて、ライブ感がある。そして改めて聴いてみると演奏だってかなり凄いしさ。こんなに良いライブの部類だっけ、これ?って思った。1973年7月27日から29日の三日間のライブを元にしてつぎはぎに編集しているんだけど、まぁ、これだけ音が良くなるとあちこちでつぎはぎにしているなっていうのが余計にわかってしまうのでそれもまた哀しいけど、良かれと思ってやっていることだろうから素直に認めることとしよう。こういった部分に納得出来ない人は別の世界が待っているワケだから(笑)。

 ボンゾの荒々しいドラミング、ジミー・ペイジのクールでハデに弾きまくるギタープレイ、ジョンジーのツボを得たベース、プラントの新たな歌い方を習得した雄叫び、どれもこれもがレッド・ツェッペリンという融合体を表していて、やっぱり今に至るまでどのバンドもこれを超えられないってのがよくわかった。

 やっぱ凄い。

 「ロックンロール」から「「貴方を愛し続けて」までの前半はギタープレイの調子を上げながらプレイしていき、プラントも自身の歌声を調整している。そして「No Quater」になるとその調子を思い切り発散する世界に突入。この幻想的な空間はどんなバンドにもできないものだ。ライブ盤の魅力はこの曲の長さにもあるんだけど、後半でペイジがテルミンに向かって手を向けるシーンとディレイのかかったその音の幻想に浸れるシーンが最高。ギターソロにしたって普通のスケールで弾いているものじゃないし、それがまた深みを出している。素晴らしい。長いからという理由で聴かない人も多いだろうけど、この曲の美しさは最後まで聴き終えてみないとわかんないだろうなぁ。そしてダブルネックを持ち込んでの二曲「永遠の詩」「レイン・ソング」。この二つのハードさと幻想感も魅力的で、果たしてどうやって弾いているのか「永遠の詩」のギターオブリプレイなどは感動のみ。「レイン・ソング」の美しさもペイジならではの巧さ…、同じギターでここまで違う音が出るのかと思うような素晴らしい美しさ。

 そしてディスク2に進むとアナログ時代には片面全てを埋めていた「幻惑されて」だが、これこそ聴きもの。ありあらゆる箇所に於いてツェッペリンというバンドの集大成を集約している素晴らしい曲だ。ライブならではのアドリブプレイは炸裂しまくるし、もちろん弓弾きによる不思議な音を楽しむこともあるし、何よりもプラントとの掛け合いは魅力的だ。そしてペイジの激しくアグレッシブなギタープレイ。聞き終えた後はどっと疲れる、それくらいのエネルギーをぶつけてくる魂の音。最高だね。

 そして永遠の名曲「天国への階段」。もはや語ることは何もないよなぁ、これはホントに。涙あるのみ♪ ライブの終盤になって今度はボンゾの出番か。しかし実はボンゾのドラムソロのための曲とは云え、リフにしても素晴らしいものを採用しているし、結構ギタープレイも難しかったりする曲で、安直に捨ててはいけない曲なのだ。映像ではかなり短縮されているがCDでは結構長目の編集なのでトクと楽しめるってもんだ。ドラムって楽器を見直すんじゃないか、これ聴くと。そして「Heartbreaker」から「胸いっぱいの愛を」か。リフのかっこよさはもちろん、ハードなロックとバンドの一体感、生のライブ感、どれもが素晴らしく集約されている名曲群。う〜ん、最高としか云えんな(笑)。

 そしてこの後にディスク1の「The Ocean」を聴くのだ。うん。アンコール後のボーナス曲って感じでね。オープニングのボンゾのかけ声やコーラスが余興っぽくていいんだよね。ちなみに7月29日のアメリカツアー最終日でもあった公演では最後の最後に「Thank You」を演奏していたので、その「Thank You」を収録してほしかったなぁと思うのだが、まぁ、しょうがないか。

 CD入手して早速iTunesに入れて、上記に曲順を並べ直して聴くのだがやっぱりでかいシステムでスピーカーで聴きたい音だ。ライブ盤だから余計にその方が良いし、ボンゾの重さはやはり耳で聴くのでなくってカラダで体感するモンだしさ。あぁ、まだまだこういうのでロックを楽しめるのは幸せだぁ〜。DVDもしっかりと見直さないとな。ボーナストラックに収録されていた映像は見たけどどうせなら曲順に編集しなおしてくれればよかったのにと思うばかり。いや、映画だからそりゃ無理なんだけどさ、ライブ映像という位置付けではありだったんだしさ。近年色々とリリースされているけど、やっぱり往年のカタログがこうやって甦る方が嬉しいよね。もっともっと発掘して色々と届けて欲しい気持ちと両方あるけど、しばらくはこのCDとDVDでたっぷりと楽しめるってもんだ。

Led Zeppelin - Physical Graffitti

フィジカル・グラフィティ(紙ジャケット)  1980年9月25日明け方、ジョン・ボーナムが嘔吐物を詰まらせてベッドで死んでいるのが発見される。10月からの全米ツアーのリハーサルを着々と始めていた所で、既にツアー日程が組まれていた矢先の出来事だった。そこから数ヶ月、レッド・ツェッペリンは存続か解散かを検討するが、結局誰もボンゾの代わりにはなれない、ということで解散を発表。レッド・ツェッペリンの12年に渡る歴史が閉じられた。

 ん〜、こうやって書くと改めてボンゾの代わりが必要だったんだなぁ〜と。それで色々やったけど、こないだのアーメット・アーティガン追悼によるロンドンのO2アリーナでのボンゾの息子、ジェイソンを迎えた再結成ライブというものは素晴らしい出来事だったんだと実感するね。早く正式なDVDとかリリースされないだろうか。  …ってなことでボンゾの命日から28年、レッド・ツェッペリンのアルバムを書き進めよう。

 1975年リリースの二枚組アルバム「フィジカル・グラフィティ」。これにてレッド・ツェッペリンは自らの音楽性の深さを確立し、多様性に加えて探求性を提示したんじゃないかな。筆頭に挙げられるのはもちろん「Kashmir」。 この曲の深さは例えようもないほどだ。昔から何かと「Kashmir」のことについてはあちこちで書かれていたけど、どうしてだろうという想いもあったりしたけどね、20年以上も聴いているとわかるんだよ、その深さと広さが(笑)。ま、それは順を追っていこう。

 初っ端の「Custard Pie」からして「おぉ〜!、ツェッペリンのリフだ!」という感じのギターとドラムの重さ。ボンゾの音の重さとデカさはこのアルバムが一番なんじゃないだろうか。ドンドンと迫ってくるもんね。そもそもこのリフ、変拍子っぽく聞こえるんだけどこういうマジックがジミー・ペイジのワザなんだよ。んで「The Rover」が始まるんだけど、このリフってかっこよいよな。正にジミー・ペイジならではのリフ作りでもちろん曲も引っ掛かりのある重さを持ってるんだが、ギターソロがもうかっこよい。決してテクニカルではないギタリストなんだけど、この曲にこういうギターソロか、と無理しないで弾けよ、と思うけど実に曲にマッチしたソロでさ、音色も艶やかにしていてちと違う。プラントがね、全編そうなんだけどレコーディングのせいかな、どこか幻想的な空間で歌っているような音で入ってるから、あまり直接的に歌です、っていうんじゃないからさ。これも深み。んでアナログ時代のA面ラスト「死にかけて」。ここまで、というかこの後もどれも曲が長いから片面3曲とか4曲しか入っていないアルバムってのも創作意欲の表れでして、もちろん以前レコーディングした曲も入れているけどね。まぁ、それで「死にかけて」もひとつの金字塔。カバーとかパクリとか色々言われるが、この楽曲の壮大さと底力は並大抵ではない。オープンチューニングにスライドギターを駆使したギター、正にブルースからの発想でこれだけ神懸かった深みを持つリフを仕上げるというのもジミー・ペイジの柔軟な発想。最後のお茶目な「テレテレレ〜」というギターと「ボンゾの咳」が有名。で、前作の余り曲「The House of the Holy」。ん、前作から外れるのはよくわかる。アルバム的にそぐわなかったんだろうね。が、こうして聴くと何ら違和感なくヘヴィーなサウンドのツェッペリン流な曲に仕上がっているからさ。さてライブでは圧倒的な迫力を聴かせてくれる「Trampled Underfoot」。ジョンジーのクラヴィネットのリフが躍動感あってね、単調だけどその分高揚感溢れる仕上がり。正にバンド、という音でボンゾの貢献度も滅茶苦茶高いし、いやぁ〜、一体となった素晴らしい曲だよ。そのまま「Kashmir」に突入。不思議なチューニングとコード進行、というかリフの音色で単純ではあるけど圧倒的な迫力と貫禄を保っている名曲。最初はボンゾももっとドラムに色々とオカズを入れたりしていたそうだが、なんとかなだめてひたすらシンプルに叩かせたということらしいが、大正解。そのへんのジミー・ペイジのセンスは見事。頭の中で自分の出したい音が鳴っているんだろう。

 そういえばジャケットについても結構凝っていて、上から入れるスリーブ型、そしてビルの窓に色々な人が現れる仕掛けで、レコードの入っているスリーブも同じようにビルの中味が印刷されているのでどの表情をジャケットに出しておくかはリスナー次第という楽しさ。こういう遊び心も英国人ならではの心意気だろうね。紙ジャケCDならこの楽しみも味わえるけど、やっぱアナログですよジャケ遊びは(笑)。

 さて二枚目のディスク。ちと気怠い感じで進められる「In the Light」もこれまでのツェッペリンにはなかった曲調でなかなか馴染みにくい曲だったけど、挑戦としてはありだよな、という感じ。そして印象的なアコーヅティックプレイ…と片付けて良いのか、ギターによる協奏曲と言うのか…「Bron Yr Aur」、「狂熱のライブ」の映画のライブ会場であるMSGに向かうまでに流れている音です。英国のフォークとも違う、クラシックとも違う、かと言ってインド的でもなく、正にジミー・ペイジのオリジナリティ溢れる作品じゃないかと思っているんだけど、こういうのってどっかに似たような音楽あるのかな?ギター一本による素晴らしきテーマ。それが終わると優しくドラムが入って「Down By The Seaside」という何ともプラントの趣味丸出しな歌詞とソフトでキャッチーな曲が始まる。ツェッペリンの幅広さと余裕がこういう曲には溢れているんだけど、それでもしっかりとボンゾの迫力なドラムとツェッペリン風な音になっているからポップには聞こえないわな。C面ラストの「Ten Years Gone」。涙あるのみ、と言わんばかりに組み上げられた楽曲で、12弦ギターを含むギターの多重演奏が素晴らしい。静と動の組み合わせも見事だし、「天国への階段」に匹敵する楽曲として「Ten Years Gone」が挙げられることも多いんだけど、そういう深さと神秘性を持った曲だよね。D面一発目、いやD面って結構好きでね。多分どの面も長くて重くて迫力あるから疲れてしまうんだけどD面は5曲入っていてサクッとした曲が多いからほっとするんだろうと思う。だから割と聴いた。アナログ時代はそういう聴き方ができたからね。だから「Night Flight」のメロディのキャッチーさとボンゾのドコドコ、ジミーのリフのセンス、ジョンジーのオルガン、どれも躍動感溢れてロックしているよね。普通に。その勢いは「The Wanton Song」も同じでいやぁ〜昔からのツェッペリンらしいリフじゃないですか。重さは更にハクが付いているけど、素直にかっこよいと誰もが思えるシンプルな良さだね。「Boogie With Stu」はもうお遊びの世界でこういうのをアルバムの中でできてしまうのが凄いよな。昔は好きじゃなかった曲だけど、今はまぁあってもいいか、って思える。ピアノのロールが素晴らしいから。「Black Contry Woman」も同じような印象だったけどライブを聴いてからはやっぱりいいんだ、これ、と(笑)。まぁ、その辺適当な印象だったワケですよ。そして最後の「Sick Again」はもっと違う位置にあってもいいんじゃないかと思えるくらいロック的にナイスな曲。リフも相変わらずなツェッペリン調。重さもさすがボンゾ、だし。

 いやぁ〜、マジメに書いていたらキリがないくらい深いアルバムでして、ホントは二回に分けたいくらいだよな(笑)。ボンゾの迫力は多分このアルバムリリース以降に一気に加速した感じ。それにてツェッペリンも幅が広がっていった感じでジミー・ペイジとボンゾのバンドと云えるくらいに力加減が変わってる。まぁ、裏ではプラントの息子が亡くなったりと決して良いことばかりではなかったみたいだけど、少なくともアルバム聞く限りはこの時点でも世界最強のバンドだ。いや、今はもちろんなんだが(笑)。

Led Zeppelin - Physical Graffitti [Super Deluxe Edition]

フィジカル・グラフィティ <リマスター/デラックス・エディション>    さてさて今回のLed Zeppelinの「Physical Graffitti [Super Deluxe Edition]」は随分前から宣伝してたような気がするからかなり期待感も高まったりしてたんだけど「Physical Graffitti」だからな〜、アウトテイクスってどこまで出してくるか、でもこないだまでの事考えると大したのは出てこないだろうと想像出来ちゃって…、そんなこと言っちゃいけないんだが、もっと度肝を抜くような音源を出してもらいたいってのが本音でね、ファイナルミックス前のラフミックスとか何かの楽器がデカイとか小さいとかあんまり面白味がなくってねぇ、そんな風に思ってたら曲目発表…、7曲しかないんかい?この大作2枚組のコンパニオン・ディスクなのにそんだけ?しかもクレジット見る限りはまたナントカミックス的なのばかりだなぁ…こりゃやっぱ期待は出来ないかと、悟りの境地ですな。でももちろん聴きたいのは聴きたいから速攻で聴くんですけどね(笑)。

 オリジナルの方はもう散々聞いてるし今更音が少々良くなった所でさほどの違いは感じられないだろうから後回し。今度「Physical Graffitti」を聴く気になった時にはこいつを聴こう、くらいだ。そしてコンパニオン・ディスク。「Trampled Underfoot」の初期ラフミックスって事でタイトルも変えてるくらいだからもしかしたら凄いバージョンとかテイクか?なんて淡い期待をしながら聴いてみると…おぉ〜!…ふぅ…、そうだよな、やっぱりこんなもんだろうなぁ、とちょいと投げやりになりつつもじっくりと聴いてしまうのだった。しかしよくこの繰り返しのギターとかほとんどズレも差もなく弾き続けてるな〜と違う所に感心しながら聴いてた。あれ?普通のバージョンとどっか違うんだっけ?一緒だよな…あぁミックスがちょっと違うのか…っても音のバランス程度なのかな〜くらいしか思わなかったという適当なリスナー。ややテンションを落としながらも続く「Sick Again」へ…、お?何か随分ラフでライブな感触なバージョンじゃないですか…、初期バージョンですが、ほぉ〜、こいつはなかなかスリリングなバンドの音…テンポが些か速めだったんですね。圧倒的に普通のバージョンの方がカッコ良いんだけど、こういう実験的なバージョンは好きなんで嬉しい収録。こじんまりまとまってる所もまだまだ初期型という感じでここから完成形に持って行くには結構な議論があったかもな、など想像を膨らませてしまうな。んで、「死にかけて」は…、これも初期ミックスですか…ほとんどあのままだからなぁ〜、どんだけニッチに貴重さを有難がるかによるけど、なかなか大幅な違いを感じることはないんでちょいと興醒め…だけどやっぱりボンゾ凄いドラムですわ。

 続けての「聖なる館」もほとんど大差ない出来映えのマニア向けなラフミックスですなぁ…、元々地味な曲だからちょいと飽きながら聴いてしまった。そしたら続いて聴いたこともないイントロのギターが流れてきて、なんだこりゃ?と。「天国への階段」の製作過程か?くらいに思うくらいにギター?の独特なイントロでさ、これが「In the Light」ってのには全然気づかなかったし、ドラムとか入ってくるまではそんな雰囲気がまるで無いからなんじゃこりゃ?と。バンドが入ってきてからもギターのリフはあれが鳴ってるんだけど左チャンネルにはず〜っとなんだろなこれ、ハープシコードみたいなのが鳴ってるんで幻想的で面白い。かなり別の曲な感じがするけど、これが初期バージョンなんだ…、もうちょっと重く幻想的にしたかったから鍵盤で重厚感を出したのかな。こっちのバージョンも結構魅力的で、プラントもそういう歌い方してるしかなり良い感じで今回の大ヒットバージョンですな。気分を良くして「Boogie With Stu」、今じゃスチューも亡くなってしまったし、そういう意味での収録もあるのかな、サンセットスタジオミックスってだけでやや歌が奥にいる感じだけど基本的にはほとんど変わらないね。ちょっと乾いた感じがするかもしれんが。そしてちょっと期待してる「Driving Through Kahmir」だったんだがラフオーケストラミックスってオーケストラのミックス具合が定まってないってことだろうしなぁ〜、あぁ、確かにブラス系の方が大きいかも…あ〜、ここ伸ばしちゃってるのか…とかそんなニッチな楽しみ方は出来るんだけどバンドの音はあのままだからやっぱり聴いててもあのまま。もちろん楽曲の雰囲気もそのままでボンゾのドラムがやたらと目立つんだが、それはもうね、うん。

 Led Zeppelinってアウトテイクスってあんまり無いからやっぱり製作過程がどこまで出せるかみたいになるんだけど、なかなかプラントがそういうの好まないから出てこないんだろうか。いっその事ライブ3枚組でも付けてくれても良かったんだけどね。この頃のZeppelinのライブなんていくらでもあるのに。このシリーズが最後まで完結してしばらくしたらアールズコート出すかな〜、シアトルは出すだろうと思いたいし、キリがないんだけど着実にどのバンドも色々な夢が叶ってきているんだからZeppelinだって多分凄いのが叶うんだよ、きっと。それを期待してお付き合いしていきましょう。

 

Led Zeppelin - Presence

プレゼンス   70年代後半はロックシーンにしてみるとやや不安定な時期だったと云えるみたい。大物は大物で不振だったし新人ではあまりバンドが出てきていない。ただアングラな世界ではこのヘンから後に羽ばたくバンドが芽を育てつつあった時期ではあるが。そんな折りにヒーローとして出てきたのはヴァンヘイレンあたりとなるワケで、パンクからは完全に一線を画したテクニカルなギターヒーロー登場と言う訳だ。一方王道を走りながらもややどことなくマンネリ感や飽きが来た感じの大物バンド群はこぞって方向性を見失いつつあった。我らがツェッペリンも何となく暗い影を落としながら…、これは音や才能ではなく事故に見舞われてっていうのが多かった。1975年夏には日本公演を含むツアーリハーサルを行いながらもプラントの自動車事故によって敢えなく中止、ここでの車椅子生活と有り余ったエネルギーが次作「プレゼンス」の勢いともなるが。1977年ツアー終盤となった夏頃にはプラントの息子が急死という悲劇。この辺りからツェッペリン伝説も翳ってきた所か。

Led Zeppelin - プレゼンス プレゼンス

 さて、そのプラントが怪我してリハビリをしている最中からジミー・ペイジは合流してせっせと曲作りに励んだようだが、走り続けていたツェッペリンがプラントの事故で止まってしまった時、他のメンバーは家族団らんの時間を持てたことで喜んだようだが、真のミュージシャンで脂の乗りきったジミー・ペイジはバンドなし、音楽なしでは生きられなかった人のようで、妙に凝りまくった作品が大半を占める。プラントもあまり余ったエネルギーの全てをぶつけてきており、まぁ、並じゃないレベルの作品を録りまくった。それがこの「プレゼンス」だ。勢いと技術とのせめぎ合いに基本的なリズムでの勝負も入ってくることで圧倒的な存在感を示したタイトル通りの作品。

 冒頭の「アキレス最後の戦い」からして10分半もの長い曲だが、これがプログレのダラダラとしたものではなく、思い切りハードでエッジの立った、そして複雑で緻密に詰められた結果の長さなのだから聴いていて驚くばかり。長いとかは一切感じることなく、そのテンションの高さと迫力、リズム隊の圧倒的な存在感の上によくもまぁメロディがついたもんだと感心するくらいのプラントの歌、もちろんどこからこういう発想が浮かぶのかというくらいに豊富なアイディアを詰め込んだジミー・ペイジの天才的センス。ジョンジーをして、「ジミー、キミの探しているスケールはこの世の中にはないんだよ」と言わせてしまったくらいヘンな旋律の上昇下降入り混じったフレーズが何度も登場する疾走感。イントロとエンディングにしか出てこない天才的なアルペジオ…。やっぱり勢いかなぁ、この曲は。こんなに複雑で長くて決まった感じの曲なのにライブでは更に自由にギターを弾いたりアレンジを加えていたりするのもさすがにツェッペリンと唸らせる。そういえば、終盤に差し掛かったころの「Ah Ah Ah」の所なんて普通では4回のところを5回で回していたり、前半でもリフを奏でる弦楽器隊に対してフレージングを間違って捉えたボンゾのミスもそのまま収録していたりして、聴けば聴くほどに味が出る。いや、結局最後は凄ぇ〜で終わるんだけど(笑)。そして2007年12月10日のツェッペリン再結成ライブで登場した「For Your Life」。こちらは音の空間と新解釈ブルースとも云えるミドルな響きが心地良い曲。これももう圧倒的にボンゾの黒い音に影響を受けながら更にロックの音として持ち込んだ重低音なドラミングとリズムによる効果が圧巻な一曲で、シンプルな曲構成ながらも聴かせてくれる。こういう「待ち」ができるバンドって今はないし、当時もなかっただろう。希有な存在ですよ、やっぱり。それとアーミングを使っていることでわかるけどストラトで弾いてるんだよね、これ。その姿ってのはあまり浮かばないけどちょっくら驚いたもんだ。続いては一気にドタバタとした感じのする「ロイヤル・オルレアン」というこれもまた変わった曲で、そもそもツェッペリンってのは実はギターの音があまり歪んでいないので何でも対応できるんだけど、この「プレゼンス」というアルバムではそれが顕著に出ている。故にハードロックらしいハードロックってのがない。その中で「ロイヤル・オルレアン」ってのはこれもまたリズム重視で出来上がったもので、ソリッドな音でカチャカチャと鳴っているギターとやっぱりボンゾだな。プラントはこういうのキライじゃないからノリノリで歌っている感じでさ、スタジオセッションではかなり楽しんだであろう感じがする。あぁ、不思議な曲だ…カリプソとソウルのミックスなのかな、決して上手くはないジミー・ペイジのギターが絡むのも面白いが(笑)。そんな所でA面が終わり、圧倒的に「アキレス最後の戦い」のインパクトが強くて、続く二曲はそのインパクトと疲れを癒してくれる意味合いが大きいために空間の多い曲と疲れない曲になっていたのだろう。

 「プレゼンス」のジャケットはヒプノシス…って見りゃわかるか(笑)。不思議なオブジェクトがそこかしこで存在しているということ=「プレゼンス」という意味合いでもあるようだが、あまり好きじゃなかったなぁ、このジャケットは。どこかツェッペリンらしくないと言うか、芸術性もあまり感じられなくてね、よくこんなのジミー・ペイジがOK出したもんだと思うけど、今でも見ていて飽きないってのは凄い。好きじゃないけど中ジャケまで色々と見ていて何だろなぁ〜と飽きないもん。ヒプノシスって大体そうなんだけど、多分考えても意味ないから考えないけど気になる(笑)。それよりもスワンソングのレーベルってかっこよいなぁ〜とか、そっちに行っちゃうってのもあったかな。

 そしてB面はこれまたガツンと「俺の罪」というパクリともカバーとも言われるがどう聴いてもオリジナルだろう、これは。プラントとペイジでしか出来なかったであろう冒頭のユニゾンからして強烈、そこにリズム隊が絡んでくるんだが、これもまた凄くてメロディ隊とリズム隊が完全に別のことやってるみたいにぶつかり合って進められる。それが途中から一緒になるから面白い。この辺になると自分達の出来ることが相当レベル高くなってりうから単にギターフレーズに対してキメを打つリズム隊としても一風変わった取り組みをしているんだろうけど、それにしてもあり得ないだろってくらいのキメワザ。これもまたリズムな曲だが、プラントの歌も本領発揮とばかりに雄叫びを上げまくっている。そしてジミー・ペイジもここでは弾きまくったギタリストになっていて、最もツェッペリンらしい一面が出ている曲で、ハードロック的です。だが、やはりリズムが中心になっているからこの時期の特徴がよく出てきてるし、ギターの音色もかなり変化しているのもよくわかるし。そして「キャンディ・ストア・ロック」ではシャープでソリッドでドタバタしたツェッペリンらしいロックが聴けるね。もうちょっとこの曲ってクローズアップしてあげてもよかったんじゃないかと思えるくらいの出来映えでしてね、うん、ハードなギターの音に加えてしっかりアコギが入ってるから面白くてさ、三枚目のアルバムみたいにアコギ中心で考えてたら、この曲もアコギで出来ちゃったんだろうな、なんてのがわかるから勝手に想像できる。それでもこういうアレンジとノリにしたのはこの頃の勢いだろう。途中な曲を繋ぐパートがあるんだけど、そこが妙〜に浮いていてプログレッシブな雰囲気を出しているのは自然ながらもひとつづつの音を無駄にしないでフレーズとして使っているかってのがある。しかしここでもリズム隊…ボンゾの圧倒的な存在感が目立つ。続くはこれもまた空間を利用した曲でA面の「For Your Life」に対抗したものか?それにしてもこういう普通のリズムの中で変拍子的に聴かせるフレージングってのが面白くてさ、ツェッペリンらしいよね。こういうの聴くとついコピーしたくなるし、どういう風になっているんだろう?っていう興味が沸くもん。しかし楽曲の重さに反比例してえらくキャッチーでメロディのある歌の旋律ってのもこれまた狙い通りなんだろうけど、さすがだなぁと唸らせる。アレンジを全く変えてしまったら何の曲かわからなくなるだろうけど、ポップに聞こえるだろうなぁとちょっと想像を駆り立てる曲かも。しかし…、かっこよい。こういう曲ってのも飽きないなぁ。終わったと思ったらまだまだ続くという曲構成もツボを突いてるしさ(笑)。そして最後の真打ち「一人でお茶を」。スローブルース…というだけでは言葉が足りなくて、アダルトな大人の雰囲気が漂うブルースをオシャレに解釈した曲で、ギターの音色やフレーズ、歌の感情表現などなど基本的にブルースを繰り広げていたツェッペリンならではの味わいが聴いて取れる素晴らしい作品。メジャーどころではあまり出てこないがディープなファンには圧倒的な支持を得る傑作。9分半にも渡るブルージーな空気の中には感情の起伏と音への表現、そしてギタリスト、ジミー・ペイジここにありと言わんばかりの弾きまくり姿も心地良い。こういう引っ掛かりのあるギターってのはこの人にしかできないでしょ(笑)。正に成熟したツェッペリンの最後のブルースソング。

 「プレゼンス」ってさぁ、初期のツェッペリンのアルバムほど取っ付きやすくないんだよね。だから最初は難しかった…ってか、リズム隊が強調されすぎてたからかもしれない。ギターに情熱を燃やして聴いている頃はやっぱ初期聴くからさ。でも、だんだんツェッペリンそのものが好きになってくるとあちこち気になって…、それで「アキレス最後の戦い」をバンドでコピーしてみて、その凄さと緻密さとかっこよさに内側から気付いたっていうかさ、聴いている時だけの感覚じゃなくてね、そういうのがあってからこのアルバムが凄く面白くなった。完璧なアルバムってのはそうそうないけど、「プレゼンス」はかなりその部類に近いよ。一生聴いても飽きないっていうのもあるし…、それは多分「フィジカル・グラフィティ」もそうだけど、ディープなんだよ。いや、面白いんだよ。楽しいんだよ。あぁ〜、やっぱツェッペリンの世界は素晴らしいねぇ…。

Led Zeppelin - Presence [Delux Edition]

プレゼンス <リマスター/デラックス・エディション>  Jimmy Page御大、日本のこと好きなんだろうなぁ…、まぁ、わかる気がするけど(笑)。ってことで今回もアルバムプロモーションと称しての来日で広島まで行き献花したのは割とニュースになったので有名なお話、もちろん西新宿に現れてるのもお馴染みのお話なのだろう(笑)。それはさておきながら、Led Zeppelinアルバムリマスター&コンパニオンディスクによるボーナステイクシリーズも今回が最終章になるようだが、ウチのブログではまだ最後の二作は取り上げていないんでここで先に書いちゃうのもちょっとなぁ~ってのあって、とりあえず既に書いてある「Presence [Delux Edition]」の紹介にしとくか…、それともコンパニオンディスクだけ取り上げておくか…、ちと検討中。

 1976年、プラントの交通事故から云々、Jimmy Pageが一人で果敢に立ち向かい作り上げたアルバムとして知られているが、それが故に未発表曲なんてのはあまり出てこないだろうなぁっていうのも判ってはいたのだが、どうしてどうしてそれなりにユニークなボーナスが付けられているじゃないか。なんて期待して聴き始めたのでメモっておこう。「アキレス最後の戦い」と「For Your Life」の別ミックス…、良くわからん。リマスターの影響か、随分と3D的な深みが感じられる音の仕上がりではあるけどそれくらい。それくらい、ってもそれが大変なことだろうから、そういう音の分離と深み、輪郭の際立ちなんてのがクッキリしているってのが重要なのかもしれない。でも、レファレンスミックスってことだから…、ま、よく分からん。入っているギターの本数がはっきりと何本くらいなのかとかそういうのはよく分かるようになったかも。

 さてさて、期待の未発表曲「10Ribs & All/ Carrot Pod Pod (Pod)」は7分弱のピアノ中心の美しい楽曲で、これこそ「スワンソング」って感じの飛翔する姿を表しているかのようなスタイル、途中からボンゾのドラムとペイジのアコギが入ってきて、丁寧に作られているバックだけならほぼ完全に出来上がっているバージョンで、プラントがどういうメロディと歌詞を付けて完成させていったのだろうか…なんて想像できちゃう楽曲。最後はきっとプラントの雄叫びとともに終了しているのだろうなんて妄想…、これもまたZeppelinには無かったタイプの曲だからどっかで完成させてくれていればなぁと思う、今回の大ヒット作。そして超驚きのお遊びバージョンが登場。こういうユーモアがZeppelinの面白い所だよなぁ、ホント。曲自体は「Royal Orleans」なのだが、別ボーカルバージョン、別ボーカルっつうのは別人ボーカルバージョンってことで、いやいや、こんなのがリリースできるって凄い。あえて言うならばロバート・プラント不参加によるZeppelinの「Royal Orleans」ってことになるのだろうか(笑)。これはこれで結構ハマってるってのが面白い…。最後は「Hots On No Where」だが、これもレファレンスミックスなので3D的な深みは感じられるけど取り立ててっていう気がするのは自分だけか?

 結構「俺の罪」とかの方が別モノ出せるテイクとかあったような気がするけどなぁ。最初からああいうアレンジだったとは思えないからその途中過程の所とか垣間見せてくれたりしたら面白かったかも、とか、「アキレス最後の戦い」にしても途中過程のラフデザインのなんか聴いてみたかったな。どういう過程を経てあんなんになったんだろ、とかさ。まぁ、そんなネタばらしする必要もないんだが…。ってなことでコンパニオンディスクの方は「10Ribs & All/ Carrot Pod Pod (Pod)」に尽きる。しかしリリース後40年くらいしてからの未発表曲って凄いよなぁ…、もっと出てこないかな~(笑)。

Led Zeppelin - How the West Was Won (2003)

How the West Was Won: Unseen Unheard Unearthed/Live at the La Forum & Long Beacharena 25 & 27 Jun 1972  Led Zeppelinという飛行船を世界中に羽ばたかせた立役者でもあるジミー・ペイジも今日で67歳になるようだ。67歳って日本で考えたら…ってか世界で考えても普通にお爺ちゃんだよな。そんなお爺ちゃんに40年も前の若い頃のライブの発掘とかリマスターとかデジタルクォリティで云々とか言うのって相当無理なワガママだよな、ファンってのは。そんなのそもそももう難しいでしょ、普通に考えたらさ。ただ、そういうのを含めて色々やっちゃうというミュージシャンってのもいるワケで、ジミー・ペイジももしかしたらそんな一人かもしれない。ロバート・プラントは今でもアルバム出してツアーしてってやってるみたいだけど、それこそお爺ちゃん、大丈夫かよ?みたいなモンだ。まぁ、それがあるが故にLed Zeppelinの再結成なんてとんでもないワケよ。だって40年前の自分の声なんて出せるわけないもん。やる方が可哀想。楽器隊はね、まだいいんだけどさ。いや~、それでももうしんどいんじゃないか?

 などと色々と思うところはあるものの、やっぱりLed Zeppelinに尽きる。ジミー・ペイジ67歳を祝して…、祝すっても嬉しくもないだろうけど(笑)。Led Zeppelinってのはライブの凄さが人気の秘訣でもあったのは明白だし、もちろんスタジオ盤の緻密な曲構成や作り方なんてのも孤高の存在かもしれないが、圧倒的に野性味溢れるライブと変幻自在のライブが今でも多くのリスナーを捉えて話さない。その人気は世界中同じの様子で、ジミー・ペイジ他メンバーもしっかりと認識しているようだ。だから故に「How the West Was Won 」という驚くべきライブアルバムが制作され、また空前のLed Zeppelinブームをも巻き起こしてもいた。当時ね、そんな感じだったんですよ。「How the West Was Won 」というライブアルバムだけでも驚愕したのに、更に同時進行で「レッドツェッペリン DVD」という2枚組のボリュームで未発表映像がてんこ盛りになったものまで出してきたんだから、そりゃ寝た子を起こす騒ぎになりますわな。寝た子どころか渇望していた現役のファン達はもう狂喜乱舞で騒ぎまくりいち早く耳にしたかったし目にしたかったし、記憶の隅々まで染み渡らせたくてひたすら立て続けに聴いて見たものだ。ん?いや、誇張しすぎましたが…(笑)。

 2003年の夏を前にした頃、一つの騒ぎが実現した世紀のライブアルバム「How the West Was Won 」、言い換えるとLed Zeppelinとしては初のライブアルバムとなるのか。「永遠の詩(狂熱のライヴ)」は映画のサントラでしかないし、「BBC Sessions」はあくまでもラジオ放送音源のリリースになるのだから。ま、どっちでもいいんだけど、何が言いたいかっつうとジミー・ペイジが自分で思うように手を入れることの出来るライブアルバムって意味で初めてのことだったんだ、ってワケです。だからどんな音になるのか、ってのも興味深々だったしね。ま、時代性もあったから何とかっつうサウンドエンジニアに任せていたワケだが、もちろんジミー・ペイジも満足いく仕上がりだったんだろうから世に出たワケで、うん、なるほど。一聴してみると何となくレンジが狭い中に音が密集しているような濃い~サウンドで、もっと広がりがあってワイルドなサウンドと思っていた自分からするとちょっと意外。ただ、その分音のパンチとかパワーとか迫力ってのはとんでもなく分厚く迫ってくる感じでいわゆるツェッペリンの音圧ってのを生々しく聴けるのは感動的だった。

 さて、「How the West Was Won 」の中味の方はもう知られている通りでレッド・ツェッペリン最全盛期とも云える1972年6月25日のLAフォーラムと27日ロングビーチアリーナのショウから抜粋されていて、ブートレッグ市場でも人気の高い両公園、特に25日のLAフォーラムは古くから人気が高く、またその凄まじい演奏力は他に類を見ないほどのライブパフォーマンスとして語り継がれてきたものだ。一方の27日ロングビーチ公演も引けをとることのない演奏力だったものの、それまではなかなか良いソースが聴けることも少なかったため話題からはやや遠かったが一部見事な音像でライブバージョンが聞けたことからそのソースの存在は噂されていたのは事実。それがねぇ…、いきなりこんな形で思い切り世に出てくるんですよ、オフィシャルアルバムってのは。こんなに残ってるんなら毎年一枚づつでも出してってくれよ、別に50枚組でも買うからさ(笑)、と言いたくなる。

 冒頭の「L.A.Drone」からして実は大半がロングビーチ公演からのものでして…、ホントは「L.B.Drone」なんじゃないか、とか(笑)。ま、そんなのはともかく、もうね、一発目の「移民の歌」でのぶっとい音圧と全盛期のロバート・プラントの雄叫び、恐ろしくも迫力有り過ぎのボンゾのドラミング、さりげなくとんでもないベースラインをサラリと弾いてしまっているジョンジー、モチロンのことながら圧倒的な華と存在感を示しながら更にライブでしか聞けないギターソロまでも組み込んだ「移民の歌」、そしてもちろんこの後は間髪入れずに「Heartbreaker」ってのも1971年のBBCライブを聴きまくった耳には全然普通に入ってくるメドレー。一体どんだけギター弾いたらこんなに熱く弾けるんだ?熱いってのはちょっと違うけど、ひたむきなギタープレイを聴けるし、かと言ってギタリスト的な感覚だけではあり得ない曲の構成力、更にここでもギターソロは有名なフレーズではあるけれど、クラシカルな曲までもがジミー・ペイジのギターから奏でられる…これもライブならではの技。リュート組曲の場合もあるし結構色々と弾かれているのも実情だがどれもこれも普通に聴いてるだけじゃ弾けないからやっぱ気になってギターで弾いてみるんだろうなぁ。

 な~んて、いつものようにLed Zeppelinに限って言えば多分相当量の文章を書いてしまうのはご愛嬌。なのでやや軽めに…(笑)。んでもさ、正に凄いとしか言いようのないセットリストで構成されていて初期から中期にかけてのLed Zeppelinはこれで完璧と言わんばかり。更にアンコール後には「The Ocean」までもが聴けて、更に、更にだな、実はもの凄く演奏回数の少ない「Bring It On Home」が最後に登場するなんつうのもアメリカの夢。  そしてアルバムタイトルが「How the West Was Won」=どうやって西側が勝ったんだ?西側ってのは表現悪いか…、ウェストコースト側って言い方がいいのかな。1973年の「永遠の詩(狂熱のライヴ)」ではニューヨークのMSGでのショウを記録していたワケだからこれはイーストコーストだよな、それに対してのウェストコーストってことかね?そういえばタイトルの意味まで深追いしてなかった…。このライブアルバムに入っているのがL.Aとロングビーチなんだから西側…、テープを聴いてジミー・ペイジがそう思ったんだろうかね?まぁ、Led Zeppelinのライブのほぼ全部を聴いた中でもNYよりもLAの方が圧倒的に良いライブが多いのは事実だけどさ。それって、ヤクの質?いやいや…、まぁ、そういうこともあるかもしれんね(笑)。

Led Zeppelin - BBC Sessions

BBCライヴ  1971年4月1日、英国のBBCでは実に歴史的な価値のあるライブを放送し、それは現代に於いてもしっかりと語り継がれる音源として35年間重宝されてきた。もちろん日本のFMでも放送されたことでその音源はかなりのハイクォリティで市場に出回り、またカセットテープに録音して楽しんでいた人も多いだろう。この35年間多少編集されることはあったが何度かFMで再放送されていて、自分自身もその再放送版を録音して何度となく聴いていたのだが、1997年になり唐突にCDでリリースされることになり実に驚いたものだ。そう、云わずと知れたレッド・ツェッペリンの「BBC Sessions」である。

 この二枚組CDはディスク1が1969年初期のBBC音源でまとめられていて、ディスク2には先の35年前の1時間以上にも渡るライブを収録していて、さすがにラジオで聞き慣れていた音源からは些か編集されているものなんだけど、いや、音圧とかはさすがにジミー・ペイジのマスタリングだけあって迫力を増している。CDがリリースされたから聴いたっていう人もいると思うんだけどやっぱ昔から聴いていたライブなのでその音の差は結構大きいんだけど、もちろん超全盛期のZepのライブともなればそのパワーがどこまで発揮されているのかっていう聴き方にもなっちゃうよね。この半年後には伝説の初来日公演も行われていて、その日本公演は正にZep史に於ける名演とも言われるくらいのテンションだったワケで、そんな時期のライブが悪いはずがない。アルバム的には三枚目をリリースした後で、どちらかと言うと4枚目を発表する直前の頃になるが、冒頭のアナウンスから唐突に始まる「移民の歌」は後の1972年のライブを収めた「How The West Was Won」で聴ける完成型とはまだまだ異なるスタジオ版に近い形で演奏されているが、プラントの雄叫びがあちこちで聴かれるさすがの一曲。そしてすぐに始められる「Heartbreaker」のあのイントロ。大体バンドで「移民の歌」をやった後は「Heartbreaker」が直ぐ続くってのが定番になっちゃうくらいにこの曲順はピッタリの選曲で、途中バッハの「ブーレー」を交えたギターソロは特筆モノ、しかもギターが良い音してるんだよなぁ。「貴方を愛し続けて」にしてもかなりおとなしいバージョンで演奏されていて、これほどプラントとペイジの感情によって曲が変化するモノもないだろう、ここでは弾きすぎないペイジとエモーショナルたっぷりのプラントのハマり具合が面白い。で、次の「Black Dog」では最初のイントロが「Out On The Tiles」バージョンで、「狂熱のライブ」を聴き慣れていると違和感があるのかもしれないが、アルバム発表前のプレイのため2番の歌詞がまだスタジオ盤とは異なっているのがわかる。それに後半部のあのギターリフの4度ハモり音がまだ弾かれていないのも違和感があるかな。もちろんラジオ放送用と言うのもあるのかギターソロがそれほどヘヴィに弾かれていないという気もするんだけどね。しかし曲がリリースされる前から既にエンディングパートとかライブ用に出来上がっているくせにスタジオ盤ではフェイドアウトにしたってのはセンスだろうなぁ。

 あ〜、長い(笑)。書くとマジメに書いちゃっていかん…。まだ4曲目だよ(笑)。さて、お決まりの「幻惑されて」は18分半にまとめられているんだけど、1969年「スーパーショウ」での演奏(DVDで見れるヤツ)が最高にかっこよい「幻惑されて」だと思うんだけど、そこから更に拡張されつつあるバージョンが聴ける。やっぱリズム隊も凄いよなぁ。こんなに長い曲なんだけどハマれるってのが演奏力の凄さかな。そして新曲、永遠の名曲がレコードでリリースされるよりも先に本ライブで世界の放送されるってのもZepらしい。まだ完全にライブバージョンとしてのアレンジがなされているわけでもないのでまあ良いんだろうけどね。「天国への階段」。後のライブ盤を聴くと完成されたバージョンなんだけど、ここではまだまだ未完成なライブバージョンで面白い。もっと美しくキメられるべきところがどことなくスタジオ盤に忠実に演奏されていてさ、別に楽曲の良さには影響を及ぼさないんだけどまだ1本のギターでどうやるか、ってのが決まっていない状態で面白いね。もちろん最高の曲です。「カリフォルニア」「That's The Way」というアコースティックな楽曲をこの短い時間のノリノリのライブ放送の中に持ち込むのもZepらしいし、多様性に富んだZepの音楽性をきちんと誇示している。ライブとして聴いた場合の曲構成も先の名曲の次ってのが上手いよなぁ。良い曲だよなぁ。実に英国的。で、「胸いっぱいの愛を」となるんだけど、まだまだ未完成に近いというか1971年のバージョンではこんな感じっていうメドレー付きで、CDでは些か編集されているのが残念だけど、まあ大した影響はないでしょう。このギターソロはいつ聴いても鳥肌が立つよ、ほんと。で、最後の最後、「Thank You」。名曲。ペイジのギターが凄くエモーショナルでコードストローク一個取っても情熱があるもん。美しいジョンジーのオルガンも名曲を光り輝かせているところで幕を引く。

 ここ最近ライブ盤をリリースしているジミー・ペイジだけどやはり1970年代初期のプラントがまだ勢いに任せて歌っていた時期のライブの方が多いってのはバンドとしてのパワーを最大限に発揮できているっていう事実から何だろうなぁと思う。聴いていてもやっぱ気持ち良いし圧倒されるモノがあるもん。ディスク1のBBC音源もいずれ書きたいんだけど、凄いパワーでさ、やっぱり英国ハードロックの頂点はZepになるんだよなぁ。